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2016年7月1日

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土方細秩子 (ひじかた・さちこ)

ジャーナリスト

ボストン大学コミュニケーション学部修士課程終了、パリ、ロサンゼルスでテレビ番組製作に携わり、1993年より米国でフリーランスのジャーナリスト活動を行う。

 これは「帝国」の始まりなのか、あるいは「崩壊」の兆しなのか。米テスラ・モーターズ社CEOイーロン・マスク氏が自らが創業に関わった太陽光パネル設置会社、ソーラーシティの買収に乗り出し話題となっている。

ソーラーシティ買収に乗り出すテスラ・モーターズ社CEO、イーロン・マスク氏(Getty Images)

 ソーラーシティは現在米国最大の家庭向け太陽光パネル設置会社となっているが、経営は苦しい。理由はそのビジネスモデルにある。従来型の太陽光パネル販売、設置とは異なり、ソーラーシティはいわゆる「屋根貸し」を基本とする。顧客はパネル設置に初期投資する必要がなく、自宅屋根に設置された太陽光パネルからの発電を電力会社よりも安い価格で買い取る。つまりパネル設置により生じた電力を顧客に販売することで利益を出す、という仕組みだが、元本回収には長い年月がかかる。

 結果としてソーラー・シティは大幅な赤字を抱えており、株価も2014年初めに85ドルを記録したもののその後は下落。テスラ株についても、ソーラー・シティ吸収合併の話が出て1割以上の下落を見せ、その後は回復基調にあるが、市場も今回の話に態度を決めかねている模様。

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