BBC News

2016年7月6日

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英通貨ポンドが6日のアジア市場で売られ、対ドルで31年ぶりの安値水準となる1ポンド=1.2798ドルを付けた。英国が欧州連合(EU)からの離脱を国民投票で決めたことを受け、投資家の間に先行き不透明感が広がっている。

比較的安全な投資先として需要が高まっている米国債は、5日の取引で10年債と30年債の利回りが過去最低を更新した。

英金融グループのスタンダード・ライフや保険大手アビバが、英不動産ファンドからの解約を停止したこととも材料となった。両社は、国民投票の結果を受けた不透明感から解約が殺到していると説明した。

オーストラリアや日本の国債利回りも過去最低を更新。リスク回避志向の高まりが続いている。

このほか、英国やドイツの国債利回りが過去最低水準となり、スイス国債の利回りはマイナスを付けた。債券の利回りの低下は価格の上昇を意味する。

イングランド銀行(英中銀)が5日に発表した金融安定報告書で、ブレグジット(Brexit=英国のEU離脱)に関連したリスクがすでに現実化していると警告したことも、投資家心理を悪化させた。

同じく5日に発表された英サービス業購買担当者景況指数(PMI)が予想を下回り、米製造業新規受注額も減少し、市場心理を冷やした。

6日のアジアの各株式市場でも、ブレグジットへの懸念があらためて認識され、売りが優勢となっている。

日経平均株価とTOPIXは午後の取引で2%以上下落している。資産の安全な逃避先とみられている円が対ドルで上昇したことを受けた。

インドネシア、インド、シンガポール、マレーシア、フィリピンの各株式市場は祝日のため休場している。

(英語記事 Sterling falls to new low against the dollar in Asia trade)

提供元:http://www.bbc.com/japanese/36721296

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