BBC News

2016年7月8日

世界最大の自動車メーカー、トヨタ自動車が経費節約のため、東京本社のエレベーター8台のうち2台を使用停止にした。世界的な景気停滞の懸念や円高が収益を圧迫するなか、館内冷房の設定温度も引き上げられた。経費削減の目標額は明らかにしていない。

トヨタは、無駄を省くための措置だと説明。2008年の金融危機の際にも同様の緊縮策をとった。

同社広報は、「別に新しい措置ではない」と述べ、「特にエレベーターを止めたのは、社員の意識向上のため。トヨタは無駄を減らし競争力を高めることを重視していると、社員にあらためて意識してもらうことが狙いだ」と説明した。

「同時に、エレベーター使用制限や空調温度調節のほか、LED電球の使用は、コスト削減以上に、環境保護に役立つ。トヨタは常に環境対策を意識してきた。そのためのクリエーティブな方法を、積極的に探している」

円高懸念

トヨタは、安倍晋三首相が円安誘導を目指した景気刺激策を実施して以来、3年連続で最高益を更新した。5月に発表した2016年3月期連結決算では、純利益2兆3000億円超を計上。しかし、今年後半にかけて売上は落ち込むだろうと慎重姿勢を示していた。

英国が国民投票で欧州連合(EU)離脱を決めて以来、リスク回避通貨として円が買われて急騰。現在は1ドル=101円前後と2年来の円高基調で取り引きされている。

トヨタは今年度の業績見通しを1ドル=105円の想定で計算していた。

仮に円高がさらに続くなら、トヨタの海外売り上げは大きく目減りすることになる。

(英語記事 Toyota shuts lifts down to save money because of strong yen)

提供元:http://www.bbc.com/japanese/36744179

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