WEDGE REPORT

2016年7月18日

»著者プロフィール
閉じる

田村明子 (たむら・あきこ)

ジャーナリスト

盛岡市生まれ。1977年米国に単身留学し、1980年から現在までニューヨーク在住。著書に『ニューヨーカーに学ぶ軽く見られない英語』(朝日新書)、『知的な英語、好かれる英語』(生活人新書)、『女を上げる英会話』(青春出版社)、『聞き上手の英会話』(KADOKAWA/中経出版)など。翻訳書も多数。フィギュアスケートライターとしても知られており、『銀盤の軌跡』(新潮社)などの著書もある。

 東京に住む知人から、お盆の都心ほど快適な場所はないと聞いた。道路はガラガラで、どこに行っても空いていて、スモッグもなくなり空気も澄んでくる。

 実はニューヨークにも、まさにそういう日があるのをご存知だろうか。7月4日のIndependence Dayである。

iStock

 アメリカ合衆国の独立を祝うこの日の前後、マンハッタンはほぼゴーストタウン状態になり、市内に残っているのは花火を見に来た観光客だけになってしまうのだ。ニューヨーカーたちは、いったいどこに消えてしまったのか。これは彼らの人種、年収、家庭環境によってはっきり分別される。

伝統的にバーベキューをするアメリカ人

 この独立記念日は、伝統的にアメリカ人の家族、親戚一同が集まってバーベキューをする日なのである。

 摩天楼が立ち並ぶマンハッタンの中でバーベキューが出来る場所は、一部の公園などごく限られた場所だけだ。

 車で行ける距離に両親や親戚が住んでいる人たちは、まず例外なくマンハッタンを出て行く。郊外に出ればちょっとした一戸建てなら、裏庭にグリル台がある。人々はコネチカットやニュージャージーの家の芝生の庭で、バーベキューパーティーを催すのだ。

 ハンバーガーやらホットドッグをグリル台の上で焼きながら、大人はビールを飲み、子供たちはプールではしゃぐ。そして犬たちはおこぼれをテーブルの下で辛抱強く待つ、というのがアメリカの白人家庭の典型的な独立記念日の過ごし方なのだ。

関連記事

  • PR
  • 新着記事

    »もっと見る