BBC News

2016年7月11日

英与党の保守党党首選に出馬しているアンドレア・レッドソム・エネルギー担当閣外相が、子供のいないテリーザ・メイ内相より母親の自分の方が首相に適任だと述べたことについて、謝罪と釈明を繰り返している。英紙タイムズの取材に対する「母親」発言が広く批判されていたレッドソム氏は、デイリー・テレグラフ紙の記者に「テリーザにはすでに、傷つけたとしたら本当に申し訳ないと謝罪した」と話したという。9月に保守党党首、および英首相を決める党首選では、メイ内相が有利とされている。

子供が3人いるレッドソム氏は9日付のタイムズ紙記事で、メイ内相には「おいやめい」など大切な家族が大勢いるだろうが、「私には子供たちがいて、子供たちはやがて自分の子供を持つわけで、子供たちはこの後の展開に直接かかわっていく」と発言。自分には子供がいるのだから、英国の将来に自分は「実際に具体的な利害関係」があるのだと述べていた。

記事が公表されるとインターネットなどで発言への批判が高まり、レッドソム氏は「そういう意味で言ったのではない」などと否定し、取材したレイチェル・シルベスター記者の記事の書き方を「おぞましい」と強く非難。「長いインタビューで繰り返し子供のことを聞かれたが、このことが党首選の争点になってはならないと、何度もはっきり強調した」と反論していた。また、「社会では誰もが平等で、誰もがこの国の未来に関与している」、子供の有無は「首相としての能力に関係ない」と弁明していた。

タイムズ紙はこれに対して、インタビューの録音音声などを公表。シルベスター記者はレッドソム氏の「攻撃的」な反応に「当惑している」とコメントしていた。

シルベスター記者はBBCに対して、「自分とテリーザ・メイの違いは何かと聞くと、テリーザ・メイには子供がいないと答えた。違いは『経済手腕と家族』だと。明らかに自分の長所だと思っている様子だった」とやりとりの経緯を説明。「報道内容は正確」で、「そういう比較をしておきながら問題視されないと思ったのは、判断が甘い」と述べた。

タイムズ紙は欧州連合(EU)離脱を決めた国民投票では「残留」を支持。保守党党首選ではメイ氏を支持している。

10日付のテレグラフ紙記事では筆者のアリソン・ピアソン記者が、レッドソム氏と電話で話した内容を記事にしている。記事でレッドソム氏は、母親かどうかが保守党党首選を左右してはならないし、影響するべきだと「自分が考えているなどと、印象を与えたことを」非常に残念に思っていると述べ、タイムズ記事は「私が言ったことと信じていることの真逆」の内容だったと強調。

「自分の子供たちの影響で考え方がどう変わったか、答えるよう強く迫られた。争点にしてほしくない」とレッドソム氏は述べ、記事が公表されて以来、あまりに非難され続けたため「集中砲火を浴びている感じで、とてつもないプレッシャーを感じている。気持ちはボロボロだ」と話している。

レッドソム氏を批判する声は多く、アナ・スーブリ・ビジネス担当閣外相は「首相にふさわしくない」と批判。スコットランド保守党のルース・デイビッドソン党首は、2人の候補はレベルがあまりに違うと述べた。

一方で、レッドソム氏を支援するイアン・ダンカン・スミス元保守党党首はITVテレビで、レッドソム氏の「評判を貶めたい」下院議員が「暗躍」して、中傷作戦を展開しているのだと反論。能力的にも資質的にも、レッドソム氏は首相にふさわしいと強調した。

(英語記事 Andrea Leadsom apologises to Theresa May over 'motherhood' remark)

提供元:http://www.bbc.com/japanese/36761660

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