BBC News

2016年7月12日

英与党・保守党の党首選で11日、決選投票で争うはずだったアンドレア・レッドソム・エネルギー担当閣外相が撤退を表明したことを受けて、ひとり候補として残ったテリーザ・メイ内相が自動的に党首、および次期首相になることが決まった。

ロンドンの議会議事堂前に姿を現したメイ氏は、「保守党に党首として選ばれ、名誉に思うし、身が引き締まる思いだ」と報道陣に述べた。

英国の欧州連合(EU)離脱を決めた国民投票の結果を受けて、辞任を表明したキャメロン首相は、13日に下院で毎週定例の首相代表質問を終えた後、エリザベス女王に辞任を報告する予定。その際に女王に、次期首相としてメイ氏を推薦するという。同日夕方までにメイ氏が女王に謁見し、新首相となる見通し。キャメロン氏が、ダウニング街10番地の首相官邸をいつ出るのかは未定という。

保守党党首選は9月9日に決選投票の結果が発表されるはずだった。「子供のいる自分の方が首相に適任」などと発言して広く批判されていたレッドソム氏は11日、「強力で安定した政府」を作るだけの支持が得られていないと述べ、撤退を発表した。レッドソム氏の撤退を受けて、保守党の議会戦略を担当し党首選を仕切っていた「1922年委員会(議員委員会)」は、メイ氏が「即日」新党首だと発表した。

メイ氏は、レッドソム氏が「品位」を保って辞退したと称えたほか、党首選に出馬した他の3人についても称賛。その上で、自分が党首選に出馬したのは、英国が「強力で、実績のある指導力」や、党と国民を団結させる能力を必要とし、未来に向けた「前向きなビジョン」を必要としているからだと強調した。

「特権的な少数の人のために機能する国ではなく、私たち全員のために機能する国のビジョン」を自分は抱いているとメイ氏は述べ、「国民が自分の生活を今まで以上に自分で決められるようにする。そうやって私たちはみんな一緒に、より良い英国を作っていく」と主張した。

EUについては、メイ氏は残留派だったが、「ブレグジット(英国のEU離脱)はブレグジットで、成功させる」と表明。離脱派議員たちを安心させるかのような発言を重ねた。

キャメロン氏は官邸前で、13日に退任すると手短に発表した。メイ氏が後任となることが決まり「喜んでいる」と述べ、移行期間を長引かせる必要はないので、「明日の閣議が自分が議長を務める最後となる。水曜日には下院で首相代表質問に出席した後、(バッキンガム)宮殿に向かい辞意をお伝えする」と説明した。

首相はメイ氏が「強力」で「有能」で、今後の英国が必要とする「指導力を提供するだけの能力が十二分にある」と評価。

「全面的に支援する」とキャメロン氏は約束した。

メイ氏が新首相になった後の主な政治日程として、18日には戦略核ミサイル「トライデント」を搭載する原子力潜水艦4隻を更新するかどうか下院が採決する予定。19日が初閣議、20日が初の首相代表質問となる見通しだ。

9月5日には夏季休暇を終えた議会が再開し、10月2~5日には保守党年次党大会が開かれる。10月20日には、欧州理事会に初めて首相として出席することになる。

(英語記事 PM-in-waiting Theresa May promises 'a better Britain')

提供元:http://www.bbc.com/japanese/36771102

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