BBC News

2016年7月12日

»著者プロフィール

国際通貨基金(IMF)は11日に発表した報告書で、イタリアの経済活動が2008年の世界金融危機前の水準に戻るのは2020年代半ばになるとの見通しを示し、低成長がほぼ20年に及ぶ可能性があると警告した。

IMFは、今年のイタリアの経済成長率見通しを1%弱、来年を1%前後とし、前回示した今年と来年の見通しそれぞれ1.1%と1.25%から引き下げた。

IMFは、ほかのユーロ圏諸国の経済活動は2020年代半ばには2008年の水準を20~25%上回るとみられ、イタリアと周辺国との格差の拡大が示唆されていると述べた。

イタリアの経済規模はユーロ圏で第3位。

報告書では、11%の失業率や高水準にある銀行の不良債権、ギリシャに次ぐ規模の政府債務がイタリア経済の重しになっていると指摘した。

IMFは、イタリア経済が直面するリスクのひとつとして、英国の欧州連合(EU)離脱による金融市場のボラティリティー上昇を挙げた。さらに、「難民の増加や、世界貿易の減速という向かい風」を下押しリスクとして挙げた。

IMFは先週、英国のEU離脱を決めた国民投票を受けて、来年のユーロ圏の成長率見通しを引き下げ、今年の予想を1.6%、来年を1.4%とした。国民投票前には成長率は今年、来年ともに1.7%を予想していた。

(英語記事 Italy 'facing 20 years of economic woe')

提供元:http://www.bbc.com/japanese/36771705

関連記事

  • PR
  • 新着記事

    »もっと見る