BBC News

2016年7月14日

英国のテリーザ・メイ新首相は13日、ボリス・ジョンソン前ロンドン市長(現下院議員)を外相に起用した。英国の欧州連合(EU)離脱を決めた先月の国民投票でジョンソン氏は離脱派の主要人物だった。

キャメロン前内閣で外相を務めたフィリップ・ハモンド氏は財務相に就任。エネルギー相だったアンバー・ラッド氏は内相に横滑りした。EU離脱を主張していたデイビッド・デービス下院議員が、新設されたEU離脱担当相に就任した。

BBCのローラ・クンスバーグ政治担当編集委員は、ジョージ・オズボーン前財務相が免職となったと語った。

首相官邸があるダウニング街10番地に到着したメイ氏は、「特権的な少数の人」のためだけに機能する国ではなく、すべての人にとって機能する政権にする決意を表明した。

英国で史上2人目の女性首相となるメイ氏は、「生活するのがやっと」だったり、「働きづめ」だったりする人々が、自分の生活を取り戻せる社会にすると約束した。

首相官邸は、メイ首相が13日夕に、ほかの欧州首脳から「お祝いの電話」を数多く受け取ったと明らかにした。メイ首相は、EU離脱交渉の準備には「少し時間」が必要だと首脳らに伝えたという。

新内閣ではマイケル・ファロン国防相が留任となり、2011年に国防相を辞任したリアム・フォックス氏が新設の国際貿易担当相に任命された。

メイ首相は、EU離脱をめぐる国民投票で意見が分かれた保守党が団結を取り戻すべきだと述べた。メイ氏は残留を支持していた。

離脱派からは、ジョンソン氏のほか、フォックス氏やデービス氏が入閣している。ジョンソン氏は国民投票で離脱が支持された直後は次期首相の有力候補と目されていた。

離脱支持を訴えていたイギリス独立党(UKIP)を率いるナイジェル・ファラージ氏はツイッターで、新内閣について、フォックス氏とデービス氏の入閣は「良い選択」だとコメント。さらに、「もっと楽観的な気持ちになった」と述べた。

キャメロン内閣の全期間に渡って財務相だったオズボーン氏はツイッターで、財務相を務められたことを「光栄に思う」とし、「私以外の人が判断することだが、私が就任したころよりも、経済が良くなったと思いたい」と述べた。

クンスバーグ政治担当編集委員は、オズボーン氏の「ブランド」に「余りにも傷がついた」ことから、「もう役目は終わった」と告げられた、と語った。

ジョンソン氏は外相起用について「とても謙虚な気持ち」だと述べた。

ジョンソン氏はメイ首相が「素晴らしい演説をした」とし、「欧州、また世界との新たな関係を大きな成功に導く素晴らしい機会」が訪れていると語った。

一方、自由民主党のティム・ファロン党首は、外相としてのジョンソン氏は「外国を侮辱しては非礼を詫びて回るのが仕事の大半になるだろう」と皮肉に予想した。

首相官邸によると、メイ首相は13日夜に、ドイツのアンゲラ・メルケル首相やフランスのフランソワ・オランド大統領、アイルランドのエンダ・ケニー首相と電話会談した。

官邸の報道官によると、メイ首相は電話会談で、「欧州連合を離れるという英国民の意思を実現すると、決意を強調した」という。

報道官はさらに、「首相は交渉に準備するため時間が必要だと説明し、交渉が建設的かつ前向きな精神で行われることへの期待を表明した」と語った。

(英語記事 Boris Johnson made foreign secretary by Theresa May)

提供元:http://www.bbc.com/japanese/36791213

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