BBC News

2016年7月20日

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米共和党全国大会は2日目の19日、実業家のドナルド・トランプ氏を大統領候補に正式に指名した。今年11月の大統領選挙では、民主党の党候補に指名される見込みのヒラリー・クリントン前国務長官と争うことになる。

オハイオ州クリーブランド市で開かれている党大会では、各州ごとの代議員による投票結果が発表され、大票田ニューヨーク州の投票で、トランプ氏の党候補指名が決まった。

会場で投票結果を見守ったトランプ氏の娘、イバンカ・トランプさんは指名が決まると、「信じられない。現実じゃないみたい。お父さんがすごく誇らしい」と語った。

息子のドナルド・トランプ・ジュニアさんは、「人生でもっとも非現実的な瞬間のひとつになった」とし、父親の指名獲得を「歴史的」だと話した。「これは本格的な運動だ。父は成果を出してきた本物の人物で、この国にもそうしたいと思ってる」。

現地で取材するBBCのジェームズ・クック北米特派員は、トランプ氏が正式に指名された大会会場の外にはトランプ氏支持派、トランプ氏反対派両方の群衆が集まっていると伝えた。

トランプ氏は21日に指名受諾演説を行う予定。

大会2日目は「アメリカを再び機能させる」が主題だったが、登壇者たちは、ほぼ全ての時間をクリントン氏批判に充てた。

クリス・クリスティー・ニュージャージー州知事らは、クリントン氏が国務長官時代に公務で私用メールアドレスを使っていたことを批判。元検事のクリスティー知事は、演説の中でクリントン氏に対する模擬裁判をし、会場からは「彼女を牢屋に入れろ」と繰り返す声が上がった。

連邦捜査局(FBI)は今月5日に、クリントン氏を「極めて不注意」だったと批判したものの、刑事起訴には当たらないとする勧告を司法省に提出している。

しかしクリスティー知事は、クリントン氏を「自己中心的で、ひどい判断力だ」と非難し、混乱が続くリビアやシリアなどに関する外交問題の責任はクリントン氏にあると主張した。

19日の大会では、トランプ氏の子どもたちもスポットライトを浴びた。登壇した娘のティファニーさんは、子どもの頃、成績表にトランプ氏がメッセージを書きこんでくれたことや、父親を友達に紹介するときにいかに興奮したかを語った。

ティファニーさんは、トランプ氏が周りを勇気付ける生まれつきの才能があると称賛し、いつも努力を惜しまないよう励ましてくれたと述べた。

ドナルド・トランプ・ジュニアさんは、父親を親友で模範になる人だと語った。「周りができないと言えば、絶対やり遂げる人だ」。

トランプ候補自身はネット中継で大会に参加し、指名を受けたことを誇りに思うと述べた。「これは運動だ。だが最後までやり遂げなくてはいけない」と述べ、「アメリカ国民を第1に考える指導者になる」と語った。

共和党全国大会の概要

目的:党の大統領・副大統領候補が正式に指名される。また、党の選挙公約となる政策要綱を採択する。

参加者:各州・自治領・特別区を代表する2472人の代議員が出席。代議員は各州ごと、下院選挙区ごとに選出される。

欠席者:トランプ氏を支持しない党の有力者が欠席している。ジョージ・W・ブッシュ前大統領とジョージ・H・W・ブッシュ元大統領父子、2012年の大統領選で共和党候補だったミット・ロムニー元マサチューセッツ知事や党大会が開かれているオハイオ州のジョン・ケーシック知事などだ。

今後のスケジュール:20日には、トランプ氏が副大統領候補に選んだインディアナ州のマイク・ペンス知事が登壇、21日にはトランプ氏が登壇する。トランプ氏の登壇前には娘のイバンカさんが話す予定。 

(英語記事 Trump seals Republican nomination)

提供元:http://www.bbc.com/japanese/36842399

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