BBC News

2016年7月21日

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トルコのエルドアン大統領は20日、3カ月の非常事態宣言を発令した。未遂に終わった先週末のクーデター事件を受けた。

非常事態宣言により、クーデターに関与したとして拘束された1万人近くの勾留延長が可能になる。事件の粛清で多数の政府職員が解雇され、600以上の学校が閉鎖された。

エルドアン大統領は、国家安全保障会議と閣議を開いた後に大統領官邸で演説し、「この措置は民主主義や、法、自由に反するものでは全くない」とし、「軍のすべてのウイルスを除去する」と語った。

エルドアン大統領はさらに、反乱者との戦いで死亡した人々を「殉教者」と呼び称賛した。トルコ政府によると、クーデターへの抵抗で246人が死亡している。

同大統領は、クーデター未遂事件の首謀者は、米国在住の宗教家・社会運動家のフェトゥラ・ギュレン氏(75)だと非難。トルコへの送還を求めた。エルドアン大統領の盟友だったこともあるギュレン氏の支持者たちは、世界中で学校のネットワークを形成している。

一方、ジョン・ケリー米国務長官は20日、ギュレン氏の送還には、同氏がクーデター未遂に関わっていたという確かな証拠をトルコが提供する必要があると述べている。

エルドアン大統領は先に、今後もクーデター未遂に関連して逮捕や解職が続くと警告。事件後、5万人以上の政府職員が拘束されたか、解職や職務停止処分を受けている。20日には軍の最高幹部99人が事件に関与したとされた。

当局は、大学教授に対する辞職強要のほか、学者の海外渡航の禁止や教育機関の閉鎖など、教育関係者への締め付けを続けている。

トルコのメディアによると、ギュレン氏とのつながりがあるとして34人のジャーナリストがプレスとしての資格を取り消された。

国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは、トルコ当局の対応を「異例の規模の粛清」と述べている。

(英語記事 Turkey coup attempt: State of emergency announced)

提供元:http://www.bbc.com/japanese/36852656

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