BBC News

2016年7月21日

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米共和党全国大会3日目となった20日、演説を行ったテッド・クルーズ上院議員(テキサス州選出)は、党候補に正式に指名されたドナルド・トランプ氏への支持を表明せず、会場からはブーイングが起きた。

大統領候補として各州の予備選でトランプ氏と争ったクルーズ議員は、トランプ氏の指名獲得を祝福したものの、支持表明には至らず、演説が終盤を迎えると、聴衆からは「トランプがいい!」「トランプを支持しろ!」と繰り返す声が上がった。

クルーズ氏に続いて、インディアナ州のマイク・ペンス知事が登壇し、副大統領候補指名の受諾演説を行った。ペンス知事は、トランプ氏のビジネスマンとしての経験を称賛し、11月の大統領選の選択肢は「ひとつしかない」と述べた。ペンス氏は、「変革対現状維持だ。ドナルド・トランプが大統領になれば、すごい変革が起きる」と語った。

しかし、20日の大会では、ペンス知事の演説よりも、クルーズ氏がトランプ氏支持を表明しなかったことに聴衆が腹を立て、クルーズ氏のハイディ夫人が護衛を伴って会場を離れる必要さえあったことが注目を集めそうだ。

クルーズ氏は演説で、投票に行かないのではなく「良心に従って投票」するよう訴えた。

各州予備選の結果、次点に終わったクルーズ氏とトランプ氏との争いでは、トランプ氏の陣営がクルーズ氏の父親やハイディ夫人も批判の対象にするなど、個人攻撃に注目が集まった。

壇上のクルーズ氏に対するブーイングが止まったのは、演説終了前にトランプ氏が会場に入った時だった。

トランプ氏はその後、クルーズ氏について、支持を表明しないのは分かっていたが演説させることにした、と語った。

クリス・クリスティー・ニュージャージー州知事は、クルーズ氏の支持表明見送りを「ひどい」と非難。ニューヨーク州のピーター・キング下院議員は、クルーズ氏の演説について「みっともない」と語った。

18日からオハイオ州クリーブランド市で開かれている党大会では、トランプ氏のメラニア夫人も初日に登壇したが、演説の一部が2008年にオバマ大統領のミシェル夫人が民主党大会で語った内容と一字一句変わらない部分が見つかり、盗作ではないかとの指摘が出た。

トランプ氏の選挙運動本部は当初、疑惑を否定したが、その後、トランプ氏が起用したメレディス・マカイバー氏が演説原稿の執筆に関わったと認め、「混乱を起こしたことを謝罪する」と述べた。

共和党全国大会の概要

目的:党の大統領・副大統領候補が正式に指名される。また、党の選挙公約となる政策要綱を採択する。

参加者:各州・自治領・特別区を代表する2472人の代議員が出席。代議員は各州ごと、下院選挙区ごとに選出される。

欠席者:トランプ氏を支持しない党の有力者が欠席している。ジョージ・W・ブッシュ前大統領とジョージ・H・W・ブッシュ元大統領父子、2012年の大統領選で共和党候補だったミット・ロムニー元マサチューセッツ知事や党大会が開かれているオハイオ州のジョン・ケーシック知事などだ。

今後のスケジュール:最終日となる21日にはトランプ氏が登壇する。

(英語記事 US election: Ted Cruz booed for failing to back Donald Trump)

提供元:http://www.bbc.com/japanese/36853183

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