BBC News

2016年7月22日

仏南部ニースで14日夜に革命記念日の花火見物客にトラックが突入し、84人が死亡した事件で、事件の共犯として起訴されたチュニジア系フランス人など5人が21日、パリの裁判所に出廷した。

年齢22歳から40歳の男4人と女1人には、トラックを運転していたモハメド・ラフエジブフレル容疑者の犯行準備を手伝った疑いがかけられている。

パリ検察でテロ対策を率いるフランソワ・モラン検事によると、容疑者のひとりが事件の翌日、現場を動画撮影していたという。

5人はラフエジブフレル容疑者の後方支援に当たり、数カ月にわたって準備していたという。

5人のうち、身元が「ラムジ・A」、「モハメド・ウアリド・G」とだけ明かされたチュニジア系フランス人の2人と、「ショクリ・C」という名前のチュニジア人は、「テロとのつながりがある集団による殺人」の共犯として起訴されている。

名前が「アルタン」とされたアルバニア人の男と、アルバニアとフランスの二重国籍を持つ「アンケルジャ」と呼ばれる女は、ラフエジブフレル容疑者に拳銃を提供したとされ、「テロ集団と関連した武器法違反」の容疑で起訴されている。

モラン検事は、5人全員の勾留を続けると語った。

モラン検事によると、ラフエジブフレル容疑者同様、フランスの情報機関は事件前には5人に関する情報を持っていなかった。ただし、「ラムジ・A」容疑者は過去に、薬物に関連した犯罪と軽犯罪で有罪判決を受けている。

モラン検事はさらに、ラフエジブフレル容疑者の携帯電話の検索履歴や写真から、犯行が2015年から計画されていたことがうかがえると述べた。

過激派組織のいわゆる「イスラム国」(IS)は事件後、ラフエジブフレル容疑者を「IS戦士」のひとりだとしたが、フランス警察は同容疑者を危険人物リストには載せていなかった。

事件の日、ニース海岸沿いにある遊歩道「プロムナード・デザングレ」では革命記念日の花火を見ようと多くの人が集まっていた。ラフエジブフレル容疑者は、白い大型トラックを見物客の方に向かって走らせた。

トラックが道路の縁石に乗り上げるのを見た2人の警察官が発砲したが、トラックはそのまま速度を上げ、蛇行しながら2キロ近く走った。トラックが通った後には多数の犠牲者が倒れていた。

ようやくトラックを止めることに成功した警察は、トラック内に向けて銃撃、ラフエジブフレル容疑者を射殺した。

トラックの突入で84人の死亡者のほか、300人以上が負傷した。

フランス政府は非常事態宣言を2017年1月末まで延長した。これにより、警察による強制捜査や自宅軟禁が容易になる。

警官が少な過ぎたのか

事件でトラックの阻止に当たった警察があまりに少数だったとの批判を受けて、フランス政府は警察の対応について調査を開始した。

仏紙リベラシオンは、トラックが遊歩道に突入した地点では、地元警察の車両1台のみが警備に当たっていたと報じ、地元警察の能力は時間的にも装備的にもトラックを止めるのに不十分だったと指摘した。

しかし、ベルナール・カズヌーブ内相は、リベラシオン紙の報道に反論し、同紙が指摘していたのは現場で回り道を促していた警察車両だと述べた。同内相は、遊歩道の入り口には6人の国家警察が待機しており、「人殺しトラックと最初に対峙した」と指摘し、警察車両も2台あったと語った。

(英語記事 Nice truck attack: Five suspected accomplices charged)

提供元:http://www.bbc.com/japanese/36863351

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