2024年4月25日(木)

ビジネスパーソンのための「無理なく実践!食育講座」

2016年8月4日

 まずは自分の現在のBMI(体格指数※3)を計算する。将来にわたる健康状態を考慮して、成人(18歳~49歳)の理想的なBMIは18.5~24.9とされている。体重計の針がこれよりも多ければ、誰がなんと言っても「食べすぎ」(か飲みすぎあるいは運動不足)だ。

 現在はBMIがこの範囲内(18.5~24.9)ではあっても、(増やしたくないのに)少しずつ増えている人も食べすぎである。いくら栄養計算をしていようが、著名人が「やせた」と吹聴しているダイエット法を実践していようが、基本的に食べすぎであることにかわりはない。

 逆に、若い女性に多いのだが、BMIが18.5未満の人は「やせすぎ」なので、食べる量を増やすほうがいい。たとえ、今は健康ではあっても、将来的には不健康になるリスクが高いからだ。思いっきり仕事を(遊びも)することなどができなくなってしまう。また、やせすぎの女性は閉経後に高い確率で骨粗鬆症に(骨がスカスカになって骨折しやすく)なるリスクが高い。近年では、やせすぎの女性の妊娠は胎児に悪影響を与えるという報告もある。真剣にとらえたい。

 BMIの適正範囲を、成人では18.5~24.9と紹介したが、これは18歳~49歳のケースだ。これよりも年齢が高くなると、理想的なBMIの数値が異なってくる。中高年者(50歳~64歳)では「あまりやせてないほうがいい」ことがわかってきた。つまりBMIの下限が18.5ではなく20.0となる。さらに高齢者(65歳以上)では、下限が21.5となる(いずれも上限は24.9で変わらない)。このあたりも気にとめておきたい。

 さて、体重計が「食べすぎであること」を示していたらどうするかだが、その場合は、食べ物か飲み物(あるいはその両方)を減らすしかテはない! では、何を減らせばいいのか? それは次回に。

【※3】
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

  
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