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2016年8月1日

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31日に投開票された東京都知事選で、無所属の小池百合子元防衛相(64)が当選した。日本の首都で初めて女性の知事が誕生することになる。

小池氏は290万票以上を得て、ほかの候補に大差を付けて勝利した。就任後の最も大きな課題のひとつには、2020年の東京五輪開催に向けた都の財政負担問題がある。

小池氏は、当選が決まった後、後援会事務所に集まった支持者に「これまでにない都政、これまでみたことのなかった都政を進めていく」と述べた。「結果の重みを受け止めながらしっかりと都政にまい進していきたい」。

小池氏はエジプト・カイロ大卒で、テレビ・キャスターを経て政界入りした。

今回の知事選では21人が立候補する乱戦となった。小池氏のほか、元総務相で岩手県知事を務めた増田寛也氏や、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏が有力候補とみられていた。都選管によると、増田氏は約180万票、鳥越氏は約130万票をそれぞれ得票した。

知事選は、前任の舛添要一氏が辞任したことを受けて実施された。舛添氏については、家族旅行の費用や、美術品および子供向けの漫画の購入に政治資金を充てていたことが明らかになり、激しく批判されていた。

スキャンダルのない都政を約束して当選した舛添氏は、法律には違反していないと主張したものの、倫理的な問題があったと認めていた。

舛添氏の前任者の猪瀬直樹氏は、2013年に東京での五輪開催が決まってほどなく、政治資金をめぐるスキャンダルで辞任した。

東京五輪に向けた準備では、巨額に膨れ上がった会場建設費や五輪エンブレムをめぐる著作権侵害疑惑、建設の遅れなどさまざまな問題に見舞われている。

「誹謗中傷と性差別疑惑」――大井真理子記者

「裏切り者」「厚化粧」「外見は女性でもタカ派の男性」――。

近年の日本で最も激しいネガティブ・キャンペーンのひとつとなった選挙戦で、今回こうした発言が相次いだ。

小池氏が優勢との報道は、与党・自民党のお偉方をいらだたせ、党都連の石原伸晃会長の父で元都知事の石原慎太郎氏は「厚化粧の女に(都政を)任せるわけにはいかない」と語った。

小池氏の支持者は女性を差別する発言だと、強い不快感を示した。しかし、男性が牛耳る日本の政界で長年活動してきた小池氏は、「慣れてます」と笑い飛ばした。

小池百合子氏とはどんな人物か

・1970年代に関西学院大学在学中、エジプトのカイロ大学に留学し、社会学の学位を取得。アラビア語が堪能とされる。

・テレビ・キャスターを経て、1992年に参議院選挙に立候補し政界入り。

・2003年に環境相、2007年に第1次安倍内閣で防衛相に就任。

・2008年には自民党総裁選に出馬したが、麻生太郎現財務相に敗れた。

・今回の都知事選の有力候補3人のうち、最も右寄りだとみられている。

・女性の権利を擁護する政策を推進すると約束している。

(英語記事 Tokyo elects Yuriko Koike as first female governor)

提供元:http://www.bbc.com/japanese/36938676

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