ビジネススキルを活かして楽しむ脱力系子育てのススメ

2016年8月4日

»著者プロフィール
著者
閉じる

小川大介 (おがわ・だいすけ)

1973年生まれ。京都大学法学部卒業。学生時代から大学受験予備校、大手進学塾で受験国語の看板講師として活躍。難関中学、国公立大学医学部などへ多数の合格者を送り出す。2000年、さらなる学習指導の理想を追求し、中学受験専門のプロ個別指導教室SS-1を設立。教科指導スキルに、声かけメソッド、逆算思考、習慣化指導を組み合わせ、短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。著書に『小川式[声かけ]メソッド』(宝島社)、『中学受験 基本のキ!』(共著:日経BP社)、『頭がいい子の家のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある』(すばる舎)、『論理力は小学6年間の国語で強くなる』(かんき出版)など。今年10歳になる男の子の父。

 小川大介です。

 長年にわたり、中学受験を志すご家庭の相談にお答えしてきたのですが、気が付けばその回数は5,000回を超えていました。その経験を通して私が行きついた子育て戦略は、「ビジネススキルを活かして楽しむ脱力系子育て」です。子どもの成長について高い成果は期待する、でも親がべったり横について必死になるスタイルは取らない。あくまでリラックスして、知的に合理的に、子どもが自立するよう導いていく子育てです。

 本連載では、読者のみなさんが日々のビジネスにおいて当たり前に用いている技法や知識、マインドを、子育てにどう活かせばいいのかを提示していきます。

 「共働きだから子どもの勉強に十分付き合ってあげられない」とお悩みの方には、特に読んでいただきたいと思っています。

 「時短勤務に変えた方がいいのだろうか」「寝る時間を削るしかないか・・・」と考える前にやれることがあります。子どもの「自ら学ぶ力」はどのように育っていくものなのか、そのメカニズムを知ることで、ビジネスパーソンの皆さんは打つ手が見えてくるのです。

iStock

学力を伸ばすために、
その子がどんな環境で育っているかを知る

 そんな話をさせていただけるのも、私が代表を務める個別指導教室SS-1が16年間に渡って保護者の方一人ひとりと毎月面談を必ず行ってきたからです。その面談の中身は、初めての方にはとても新鮮なものだそうです。家庭学習についてお話しするのは当然ながら、父子の関わり、母子の関わり、子どもの口癖、どんな遊びが好きなのか、お父さんは子どもの時どんな育てられ方をしたのかなど、およそ「中学受験塾」のイメージにはない話題が飛び交います。3カ月もすれば、担当の講師は、お子さんが通う小学校の担任の先生はどんな人だとか、小学校から帰ってきて最初に座る場所はリビングのソファの背もたれの上だとか、お父さんがいま30代前半の部下教育に手を焼いているようだといったことを知っています。

関連記事

  • PR
  • 新着記事

    »もっと見る