ビジネススキルを活かして楽しむ脱力系子育てのススメ

2016年8月9日

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小川大介 (おがわ・だいすけ)

1973年生まれ。京都大学法学部卒業。学生時代から大学受験予備校、大手進学塾で受験国語の看板講師として活躍。難関中学、国公立大学医学部などへ多数の合格者を送り出す。2000年、さらなる学習指導の理想を追求し、中学受験専門のプロ個別指導教室SS-1を設立。教科指導スキルに、声かけメソッド、逆算思考、習慣化指導を組み合わせ、短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。著書に『小川式[声かけ]メソッド』(宝島社)、『中学受験 基本のキ!』(共著:日経BP社)、『頭がいい子の家のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある』(すばる舎)、『論理力は小学6年間の国語で強くなる』(かんき出版)など。今年10歳になる男の子の父。

 本連載ではビジネススキルを子育てに活かす取り組みをお伝えしていますが、最初のテーマ「スケジューリング」について、今回が仕上げの回となります。子どもが自分で計画を立てられるようになるための9ステップの8番目と9番目のお話をしていきましょう。

目標を持つことはなりたい自分を決めること

〔STEP8〕目標達成の計画を立てる段階

 前回までで、お子さんが自分で一週間の予定が立てられる段階まで到達しました。それだけでも十分に価値がありますが、ここまで来たらさらに次の段階を目指しましょう。やりたいことを積み上げる予定表から、目標を叶えるための計画へとレベルアップするのです。

 一番のポイントは「目標を言葉にする」プロセスを子ども中心に進めることです。

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ⅰ.できていたいことの書き出し

 目標とは、「自分がどうなりたいのか」ということです。かといって「あなたはどうなりたいですか?」と聞かれたら、大人でも答えに窮しますね。枠の大きな質問は、本質的なことを引き出せる分答えるには難しいものです。ですからサイズの小さな質問に落として(チャンクダウン)問いかけるテクニックを使いましょう。

 「できるようになりたいことは何?」「どんなことができていると嬉しい?」「もっと得意になりたいことは何?」と。一週間予定をまだ自力では立てられない段階の子どもですと、この問いかけに対して現実味の薄い夢物語を話してしまう場合もあるのですが、〔STEP7〕まで習得できたお子さんなら安心です。今の自分がどのような時間を過ごしているのか、自己確認が出来ていますから、自分自身の力で叶えていきたいことを口にしてくれるでしょう。

 どんなことでもいいですし、いくつあっても構いません。お子さんが口にしたことを箇条書きしてあげます。

ⅱ.目標の話し合い

 お子さんから目標リストを引き出したら、さらに、お父さんお母さんがこうなってほしい、こんなことができていてほしいと願っていることも、書き出していきます。お子さん自身は気づいていないけれど、大人の目には見えている可能性を形にしてあげるわけです。そうして親子お互いの思いを「見える化」させてから、何を当面の目標にするか話し合っていきます。できれば、1カ月後の目標、3カ月後の目標と期日を区切るようにしましょう。具体的かつ期限の定めある目標ほど達成可能性が高まることは、ビジネスと全く同じです。

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