佐藤悦子 バランス・マネジメント

2010年1月26日

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佐藤悦子 (さとう・えつこ)

クリエイティブスタジオ「SAMURAI」マネージャー

1969年東京生まれ。博報堂、外資系化粧品ブランドのAD/PRマネージャーを経て、2001年よりSAMURAIに参加。既存の枠組みにとらわれず、アートディレクションの新しい可能性を提案し続けるプロジェクトのマネージメント&プロデュースに幅広く携わる。著書に『SAMURAI 佐藤可士和のつくり方』がある。ブログは日々更新!
 

 ウェッジ・インフィニティ読者のみなさま、こんにちは。

 先週は、プロジェクトをマネージメント(管理)する立場として気をつけている2つのことのうちの1つ、客観的に引いた視点から、プロジェクト全体をながめて、その進行に細心の注意を払うことについて、ご紹介しました。

 今週は、2つめをお話しさせていただきたいと思います。―――「自分の軸をしっかりと持つこと」についてです。

「自分の軸」を持つこと=自分の役割や立場を理解すること

 先週、私は「プロジェクト管理者の仕事とは、いかに迅速にトラブルの“芽”に気がつくことができるかにかかっている、といっても過言ではない」と申し上げました。このためには、そのプロジェクトから一定以上の距離を置いたところから、プロジェクトの全体像や概観を見渡すことが重要と、お伝えしました。

 そうした中で「トラブルの“芽”に気がつく」ことに敏感になるには「自分の軸」がきちんと整っていることが大切ではないかと思います。

 「自分の軸」とは何かと申しますと、自分の立ち位置を的確に理解して、そこからグラグラしないで一貫していられるかということでしょうか。具体的には、次のようなことを意識しています。

1:自分は何のために動いているのか
2:自分に求められていることは何か
3:そして自分は今、実際に何を行動として選択するべきか

今、自分がするべきことは何か

 たとえば私であれば……。

1:「見たこともないものを見てみたい」というのが、私の人生の醍醐味です。余談ですが、だから私は旅行が好きなのだと思います。仕事においては、「見たこともないもの」をサムライのプロジェクトを通して見てみたいと思っていますので、そのためのクリエイティブ以外のこと、たとえば環境を整えたり、条件交渉をしたりして、マネージメントの側面から、それを実現したいと考えて、日々の仕事をしています。これを個々のプロジェクトに置きかえてみると、先にお話しました通り、社会に対して新しい価値を提出して世の中がよりよくなることの一端を担えたら……という願いで、“プロジェクトに関わる全員がハッピー”になるようなコンディションを目指しているということになります。

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