BBC News

2016年8月17日

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メキシコ中部ハリスコ州のリゾート地、プエルトバジャルタで15日にレストランから拉致された6人のうち一人が、麻薬王「エルチャポ(ちび)」ことホアキン・グスマン受刑者の息子だったことが明らかになった。対立する麻薬カルテルの構成員による犯行とみられており、抗争に発展する可能性がある。

当局者によると、地元の「ハリスコ新世代カルテル」に拉致されたのは、グルマン受刑者が長年率いていたシナロア・カルテルの構成員6人で、そのうちの一人がヘスス・アルフレド・グスマン容疑者(29)だった。

ヘスス容疑者はシナロア・カルテルの幹部とみられ、米当局が麻薬密輸容疑で指名手配している。父親のグスマン受刑者についても、大量の麻薬を米国内に密輸した容疑がかかっており、米当局は同受刑者の身柄引き渡しをメキシコに求めている。

グスマン受刑者は今年1月に再拘束された。同受刑者は1.6キロにわたって掘られたトンネルを使って厳重に警備された刑務所から脱走し、約半年間逃走していた。

カルテル抗争の恐れ

ハリスコ州のエドゥアルド・アルマグエル司法長官は、科学捜査官によるレストランの現場検証でヘスス容疑者が拉致された6人に含まれることが確認されたと述べた。ほか4人の身元も確認済みだという。ただ、詳細については明らかにしなかった。

拉致された6人には、グスマン受刑者の別の息子イバン氏も含まれるという一部報道も出ている。

地元当局によると、拉致された6人はお祝いのために近くの州からプエルトバジャルタにある高級レストランを訪れていたという。

メキシコで取材するBBCのホアン・ポリエ記者は、拉致が2つの大きな麻薬カルテルの抗争に発展する可能性があると指摘している。

ハリスコ新世代カルテルとシナロア・カルテルは、メキシコ西岸の主要な麻薬密輸ルートの支配をめぐって対立してきた。メキシコの麻薬密輸組織はコカインを中心とした大量の違法薬物を米国に運んでいる。

(英語記事 Son of drug lord 'El Chapo' Guzman kidnapped in Mexico

提供元:http://www.bbc.com/japanese/37103564

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