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2016年8月24日

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米韓両政府によると、北朝鮮は24日午前、潜水艦発射弾道ミサイルを発射した。米政府は強く非難している。

北朝鮮は、咸鏡南道新浦(ハムギョンナムドシンポ)沖から潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「北極星1号」(KN-11)を発射。米政府関係者によると、約500キロ飛行し、日本海に落下した。

韓国軍合同参謀本部は、ミサイルが日本の防空識別圏内に落下した模様だと明らかにした。聯合通信によると、韓国軍は「韓国と米国の軍事演習に反応して、軍事的緊張を悪化させるのがねらいのようだ」と批判し、「北朝鮮によるいかなる挑発にも厳しく協力に反応する」と表明した。米韓軍事合同演習は22日に始まった。

日本の安倍晋三首相は記者団に対して、「我が国の安全保障に対する重大な脅威であり、地域の平和と安定を著しく損なう許し難い暴挙だ」と強く非難し、北朝鮮に厳重に抗議したと明らかにした。

米国務省は「強く非難する」とコメントし、これまでのミサイル実験に加えて今回の発射も国連で問題となるだろうと表明した。

北朝鮮のSLBM発射は、東京で24日に開かれる日中韓外相会議と重なった。

SLBM発射実験としてこれまでよりも技術が向上した様子。SLBMは潜水艦を使うため移動が容易で、発射準備も探知されにくいだけに、周辺諸国は警戒を強めている。

これに先立ち北朝鮮は米韓合同軍事演習を非難し、朝鮮半島が戦争の瀬戸際に追い込まれていると警告していた。北朝鮮は、米韓の合同演習を侵略の予行演習とみなしている。

北朝鮮は核兵器を開発しているとみられており、弾道ミサイルの使用を国連に禁止されているが、今年に入ってミサイル発射実験を繰り返し、5回目の核実験に向けて準備しているとみられている。

こうした状況で米韓両政府は7月、北朝鮮の脅威対抗を目的に掲げ、米国の最新鋭地上配備型迎撃システム、終末高高度域防衛(THAAD)ミサイルの配備に合意した。

北朝鮮は今年1月、4回目の核実験を実施。初の水爆実験に成功したと発表した。

続く2月には、長距離ロケットを発射。国連安保理決議で禁止されている長距離弾道ミサイルの発射実験とみられている。

また今月に入ってテ・ヨンホ駐英公使が韓国に亡命するなど、北朝鮮政府高官の亡命が相次いでいる。北朝鮮はテ・ヨンホ氏を「人間のクズ」と罵倒した。

(英語記事 North Korea submarine fires ballistic missile

提供元:http://www.bbc.com/japanese/37171860

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