2024年4月24日(水)

家電口論

2016年9月6日

柏崎刈羽という土地

 温度を制御するための水が必要で、このため原発の立地は基本的に、
水辺。そして万が一、放射能が漏れても(あってはならないことだが)
被害を最小限に抑えられるところが条件になる。このため送電ロスがあるのに、必然的に原子力発電は過疎地の海辺が候補となる。

 本当に、安全を重視するならこれに加え地盤が強固、つまり地震が起きないことなどが条件に入るが、ユーラシアプレートの東端であり、北アメリカプレートの南西端に位置し、これらプレートの下に太平洋プレートとフィリピン海プレートの2つの海洋プレートが沈み込んでいるので、必ず地震が起きる。

サービスホール内にあるジオラマ

 そうなると「原発など、日本に作ってはダメ」なのであるが、そこまで巨視的に見ると何もできなくなるので、断層がない地域などで候補地を探るわけである。逆に、過疎地は経済的に苦しいため、産業として原発を呼び込むわけである。

 柏崎刈羽原発は、柏崎市と刈羽村をまたぐように建てられている。面積は東京ドーム90個分の約420万m2。全くピンとこないと思うが、縦:1.4km、横:3.2kmの長方形を思い浮かべて頂ければと思う。その長方形の横の長い辺を海に付けるとそのイメージ。

 そして高低差、最大55m。長方形の敷地は、海から緩やかに登っているのだ。原子炉は冷やすため、海の近くだが、免震棟、緊急設備などは、髙台にある。地の利は、大きなポイントとなるため、覚えておいて欲しい。


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