家電口論

2016年9月6日

»著者プロフィール
閉じる

多賀一晃 (たが・かずあき)

生活家電.com主宰

スマート家電グランプリ審査員。主催する『生活家電.com』を通じ、家電の新製品情報、使いこなし情報他を発信中。過去、某メーカーでAVメディアの商品企画を担当、オーディオ、光ディスクにも精通。また米・食味鑑定士の資格を有する。水、米、パン、珈琲、お茶の味に厳しい。

テロ対策&津波対策

 さて、いよいよ原発内へ。冒頭にも言っていますが、原子燃料は、原発にも、原爆にも用いることができます。一字違いで、大違い。怖いのは、どこかの国に強奪され原発用の燃料が、原爆化されること。このため、警戒も厳重を極める。我々も含め、所員、関係者関係なく、自動車ごとに入念なチェックを受ける。

 ゲートをくぐる時、思い出したのは「ジュラシック・パーク」。そうここから先、少なくとも現代の日本とは違うエリア。非日常エリアに入る感じなのだ。また川崎にある火力発電所は、巨大工場の感じを強く持ったが、こちらは
セキュリティーが厳重な最新の研究所という雰囲気。別の物々しさがある。

高さ:約2.5mの土台部分は奥行き:約15mに渡り、地盤改良した上、径:約1.2mの杭を、深さ:約30〜50m打ち込んである。

 海岸線には海抜15mの防潮堤が延々延びている。これは3.11後、対津波用にできたもの。中世ヨーロッパ、もしくは中国の城塞都市の外壁の様でもあるし、映画「キングコング」のコングの脅威から村を守る壁の様でもある。この防潮堤は、当然、侵入者(テロリストなど)に対する様々な対策もなされている。以降、色々な所でセキュリティシステムに会うのだが、省略する。それは詳しい話を外に出さないためである。了承して欲しい。

電源の確保

 福島原発では津波で電源がなくなり、冷却設備が使えなくなり事故につながった。この教訓を得て、高台に特殊緊急車両が大量に駐車されている。消防車も数多くありましたが、「電源車」も数多くありました。その中でもスゴいのがガスタービン発電車。移動発電所ですが、トラック群の中に飛行機を持ち込んだ感じ。正直「ここまでやるか!」と思いもしましたが、事が起こって「やっておけばよかった……」とほぞを噛むより余程まし。

パンフレットには「4500キロボルト/アンペア」とある。通常の電源車:9台分の働きをする。

 発電用の軽油も確保済。ちなみに、高台周辺はセメント改良土で覆われ、山崩防止加工済。また、発電所構内の斜面にはモルタルを吹き付けており、防火帯としての機能も確保している。この手法は、施設の至るところに用いられている。「海上から見たら固められた要塞の様にみえるんだろうなぁ」という感じだ。

真水の確保

 高台にはもう一つ重要なものがある。貯水池だ。福島原発では、事故の時
海水注入が問題になったが、ここではその様なことがない様に、高台45m
の所に、貯水池があり、約2万トンの淡水を確保してある。水は低きに流れることを考えても、位置的にも申し分なく、柏崎刈羽原発は、地の利がある。

関連記事

新着記事

»もっと見る