BBC News

2016年8月29日

米航空宇宙局(NASA)は28日、過去1年続けてきた火星での居住環境を模した実験を完了した、と発表した。

実験では、ハワイ島の山に作られたドーム状の施設で6人が共同生活を行った。火星での長期滞在を想定し、限られた空間の中で過ごし、食料は事前に準備されたものに限定し、外に出る際は宇宙服を着用した。

火星への有人探索任務は、推定1年から3年かかる可能性があるという。

NASAがハワイ大学の研究「HI-SEAS」に資金提供して行われた今回の実験期間は、ロシアが2010年から11年にかけて520日間続けた実験に次ぐ長さとなった。

実験に参加したフランスの宇宙生物学者シプリアン・ベルシュ氏は、「個人的な印象として、近い将来の火星有人探査は現実的なものだと思う」と述べた。「技術的かつ心理的な障害は乗り越えられるだろう」。

ハワイ大学の建築学博士トリスタン・バッシングスウェイト氏は、「ここでの研究はとても重要だ。参加者の選定や、さまざまな任務を実際どのようにこなすのか、宇宙旅行や移住の人間的な要素など、実際に確認することができた」と述べた。

実験には、フランスの宇宙生物学者とドイツの物理学者に加えて、米国からパイロット、建築家、ジャーナリストと土壌研究者の4人が参加した。

6人各自の部屋には、小さな折り畳み式ベッドとデスクが置かれた。食料には粉チーズやツナ缶などが準備された。

国際宇宙ステーションでは、滞在期間は通常6カ月と、今回の実験に比べて短期間だ。

(英語記事 Nasa ends year-long Mars simulation on Hawaii

提供元:http://www.bbc.com/japanese/37211740

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