BBC News

2016年8月31日

中央アジア・キルギスの首都ビシケクにある中国大使館で30日、自動車が門を突破して侵入し、運転手が自爆して死亡した。現地の当局者が明らかにした。

キルギスのラザコフ副首相は、自爆犯1人が死亡したほか、キルギス人の職員3人が負傷したと述べた。

キルギスのアキプレス通信によると、大使館の警備主任は中国人職員は全員無事だと語った。

ソーシャルメディアに投稿された映像には、建物から大きな煙が上がる様子が映っている。割れたガラスやコンクリート片を写した写真も投稿されている。

自動車は大使館の門を突破した後、施設の中心の大使公邸近くで爆発したという。

ラザコフ氏は記者団に対し、「爆発の結果、自爆したテロ犯のみが死亡した。警備員たちは負傷した」と述べた。

爆発を受けて中国大使館と近くにある米国大使館の職員が避難した。

キルギスの治安当局が現在、現場検証を行っている。

キルギス当局は2015年にビシケクで対テロ作戦を数回実施している。

当局によると、キルギス国籍の約500人がシリアやイラクで活動する過激派組織のいわゆる「イスラム国」(IS)に参加している。

今年6月にトルコ・イスタンブールのアタチュルク国際空港で起きた襲撃事件の実行犯3人のうち、1人はキルギス出身だとみられている。トルコ当局はISの犯行だと断定しており、44人が死亡し、240人が負傷した。

キルギスでは中国人を標的とした事件が過去にも起きている。2000年には中国政府関係者が銃撃され死亡。銃撃は、中国の新疆ウイグル自治区の、政府としばしば対立してきたウイグル族の一人による犯行だとされた。

キルギスの国境警備隊は2014年に、中国で反政府活動をするウイグル人武装勢力のメンバーとみられる11人を、不法に越境したとして殺害した。

英政府はキルギスへの渡航について、テロの危険が継続してあると勧告している。特に、同国の都市オシュの南と西の地域で、テロ活動や武器による暴力が起きているという。

アフガニスタンの反政府組織タリバンやアルカイダとの関連が指摘され、2006年に活動が禁止されたイスラム過激派の「ヒズブ・タフリール」がキルギス国内で活動しているとみられている。

(英語記事 Chinese embassy blast: Car bomb attack in Bishkek, Kyrgyzstan

提供元:http://www.bbc.com/japanese/37217877

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