BBC News

2016年9月5日

香港で家政婦として働く人たちが4日、高層ビルの窓ガラス掃除を業務の一部とするのを禁止するよう求めて行進した。香港では数カ月前から家政婦が数人、高層マンションから転落死している。

アジア移民労働者団体の広報担当エマン・ビラヌーバさんは香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストに対して、「この政府が反移民でない限り、私たちの要求を拒絶する理由がない」と述べ、要求の受け入れを求めた。抗議に参加した人たちはこのほか、最低賃金引上げや労働時間の上限設定、宿泊施設の改善などを求めている。

香港では8月初めに、家政婦として働いていた35歳のフィリピン人女性が高層マンションから転落死した。雇い主宅の窓ガラスを掃除していたとみらている。今年に入ってほかに家政婦4人が、仕事関連の事故で死亡したり、自殺したりしている。

自らもフィリピンから来て家事代行の仕事をしているビラヌーバさんは、「建物の外から窓ガラスを掃除するのは、家事代行業者の仕事ではない。それはビル管理会社の仕事だ」と批判する。「そういう仕事をするには、適切な訓練や安全装置が必要だ」。

「犬小屋」

抗議行動に参加した人たちはさらに、外国人家政婦の最低賃金を、現行の月あたり4210香港ドル(約5万9000円)から5000香港ドル(約7万円)に引き上げるよう求めている。

雇う側はさらに、「適切な宿泊場所」と無料の食事もしくは食費を提供する義務がある。

サウスチャイナ・モーニング・ポストは、香港の外国人家事代行業者の待遇を調べた非営利団体の報告を報道。それによると、香港の家政婦の平均労働時間は1日12時間で、4割が自室を与えられていなかった。

ビラヌーバさんは、「犬小屋」のような「箱」で寝泊まりする家政婦もいると話す。

(英語記事 Hong Kong maids seek high-rise window cleaning ban

提供元:http://www.bbc.com/japanese/37273327

関連記事

  • PR
  • 新着記事

    »もっと見る