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2016年9月8日

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米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏は7日夜、オバマ米大統領よりもロシアのプーチン大統領の方が指導者として優れているとの考えを述べた。元米軍人たちの質問に答える集会で、プーチン氏の方が「われわれの大統領よりはるかに指導者らしい」と発言した。

ニューヨークで開かれた、大統領候補が元軍人の質問に答える集会には、民主党候補ヒラリー・クリントン氏とトランプ氏が入れ替わりで30分ずつ出席。クリントン氏は電子メール問題について、機密情報は常に慎重に取り扱ったと説明した。

国防総省はこの日、世界的不安定の種をまいているのはロシアだと非難している。

元軍人たちの質疑集会を司会した米NBCのマット・ラウアー氏は、トランプ氏がこれまでプーチン氏称賛を繰り返してきたことについて質問。これにトランプ氏は、「支持率は82%だ」、「僕のことを素晴らしいと言ってくれたんだから、褒め言葉はありがたく受け止めるよ」などと答えた。さらにプーチン氏について「国を見事に掌握している」とも述べた。

トランプ氏はさらに、もし11月の選挙で自分が当選すれば、「(プーチン氏と)うまくやっていけると思う」と話した。

トランプ氏の発言の数時間前には、カーター国防相が英オックスフォード大学で講演し、ロシアは「理念ある国際秩序を浸食しようという野心をあからさまに抱いている」と発言した。

さらにカーター国防相は、民主党全国委員会のコンピューターにハッキングしたのはロシアだという考えを示唆し、「我々の民主手続に介入しようとする動きを見過ごすわけにはいかない」と述べた。

トランプ氏は今年7月には、クリントン氏のメール問題について、「ロシア、もし聞いているなら、紛失した(クリントン氏の)メール3万通を見つけてくれるといい」と集会で発言し、批判を集めた。

またプーチン大統領については繰り返し、好意的な発言を繰り返しており、昨年12月にプーチン氏に「才能ある人だ」と言われた時は、「非常に光栄だ」と答えている。

ニューヨークの集会でトランプ氏はさらに、米軍内の性的暴行の問題は女性の入隊を認めたからだという自らの意見を擁護した。

「軍内部で未通報の性的暴行事件は2万6000件。有罪になったのは238件のみ。男女を一緒に勤務させることにした天才たちは、どうなると思ってたんだ?」と書いた2013年5月のツイートについて司会のラウアー氏に質問されると、トランプ氏は「正しいツイートだ」と答えた。

さらにトランプ氏はこの集会で米軍幹部を批判し、オバマ政権によって米軍の将軍たちは「ぼろぼろのがれき状態にされた」と述べた。大統領候補が米軍首脳部を批判するのは、きわめて異例。

コイントスの結果、先に会場に現れたクリントン氏は、機密情報を同じように扱ったら自分は刑務所行きだったという海軍士官の問いかけに対し、「私は自分がやるべきことを正確に遂行しました。私は自分の(義務を)非常に真剣に受け止めています。今までもこれからも、いつもそうです」と答えた。

クリントン氏はさらに、上院議員として2002年にイラク戦争に賛成したのは「間違いだった」と認めた上で、同じようなことが二度と起きないようにするためにも自分は「絶好の地位にいる」と述べた。

さらに過激派勢力のいわゆる「イスラム国」(IS)を打倒すると誓いながらも、「二度とイラクに(米軍)地上部隊を投入したりしない」と強調した。

(英語記事 Trump says Putin 'a leader far more than our president'

提供元:http://www.bbc.com/japanese/37304026

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