BBC News

2016年9月13日

米大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントン氏は12日、米CNNテレビの電話インタビューで、自身の体調について「とても回復した」と語った。クリントン氏は前日にニューヨークで行われた米同時多発テロの追悼式典を途中退席し、その後、今月9日に肺炎と診断されていたことを明らかにしていた。

クリントン氏はインタビューで、肺炎診断をすぐ公表しなかったのは、「たいしたことにはならないと単純に考えていたからだ」と説明した。

クリントン氏は、5日間休息すべきとの医師の「賢い」忠告を無視していたと語った。

共和党候補のドナルド・トランプ氏は、健康問題が選挙戦の「ひとつの焦点」になったと主張している。

クリントン氏はCNNのインタビューで、「数日中に」選挙運動に復帰できると期待していると述べた。

クリントン氏はニューヨークでの式典を退席する際に平衡感覚を失ったと認めたが、気は失っていないと語った。同氏は、「頭がくらくらして、少しの間バランスを失ったけれど、(車に)乗り込んで座り、体を冷まして、水を飲んだ後、すぐに気分は良くなった」と述べた。

医師たちは式典の後に、クリントン氏が9日に肺炎の診断を受けていたと明らかにした。

11日の一件があるまで肺炎診断を公表しなかったことについて、批判の声が上がっている。クリントン陣営の広報担当者も、良くない対応だったと認めた。クリントン氏の健康不安説を払しょくするため、新たな診療記録を公表する方針という。

クリントン氏に対しては、9日にトランプ氏の支持者の半数が「嘆かわしい人々」だと発言し、批判の声が上がっていた。

トランプ氏は12日、クリントン氏の早期回復を願うと語った。トランプ氏は自身の健康状態についても、先週受けた検診の結果を公表すると約束している。

トランプ氏はこれまで、クリントン氏は体力不足だと繰り返し主張してきた。先月の支持者集会では、クリントン氏には大統領の職務を果たすのに「精神的かつ身体的なスタミナがない」と述べた。

クリントン陣営は、トランプ氏らがクリントン氏の健康に関する「おかしな陰謀説」を広めようとしている、と非難している。


<解説>アンソニー・ザーチャー記者(ワシントン)

11日の9/11追悼式典でヒラリー・クリントン氏が倒れそうになったことは、政治的なアキレス腱になるのだろうか。

トランプ陣営は、クリントン氏の体調をめぐる報道が続く間、黙っていられた。ニュースそのものが十分相手を不利にさせると感じていたのだろう。

68歳のクリントン氏にとって、健康問題は特に大きな懸念になり得る(70歳のトランプ氏もそうだ)。

しかし、クリントン氏が通常の選挙運動日程に滞りなく復帰すれば、健康不安を収束させる大きな効果があるだろう。


(英語記事 Hillary Clinton says she feels 'so much better'

提供元:http://www.bbc.com/japanese/37346584

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