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2016年9月23日

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小川たまか (おがわ・たまか)

フリーライター

1980年東京生まれ。教育、働き方、性暴力などを取材。『「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。』(2018年/タバブックス)。Yahoo!個人「小川たまかのたまたま生きてる」(https://news.yahoo.co.jp/byline/ogawatamaka/)などで執筆。Twitter:@ogawatam

――最近はメールやSNSなどで文字のやり取りをします。あれはあれで間合いを読むというか、高度なコミュニケーション能力が必要なのかなと感じますが……。

瀧:ゲームやSNSをしないと仲間の輪に入れないということもありますし、それらを否定するわけではありません。ただ、コミュニケーションは文字情報だけで行うものではありません。たとえば声の抑揚や表情、仕草などを読み取ることで共感性が身につきます。共感性ってつまり、相手が苦しんでいるときに、相手の気持ちになって理解すること。直接的なコミュニケーションで、相手を理解する練習が大事ですね。

 人を傷つけるのってすごく簡単ですが、傷つけられた人の気持ちを理解するためには共感性が必要です。だからこそ練習するべきです。

――最後に、今回のテーマと少しズレるのですが、虐待を受けた子どもの脳は萎縮する……という話がありますね。

瀧:そうですね。精神的にも傷つきますが、脳の萎縮も実際に起こります。脳については、「人間は脳の1割しか使っていない」とか「頭を叩くと1000個の細胞が死ぬ」とか「右脳を使っている人と左脳を使っている人がいる」とか、いろいろウソや迷信があるのですが、虐待での脳の萎縮は実際にあります。ストレスによって、記憶をつかさどる海馬に傷がついてしまう。

 虐待の中でも、最近の研究だと特にネグレクト(育児放棄)が良くないと言われています。めちゃくちゃ怒るのももちろんよくないですが、怒るのはまだコミュニケーションがある。放置するというのが子どもにとっては一番つらい。親が子どもに関心を持つことが一番大事なんですね。

今回のポイント
・脳の発達に応じた伸ばし方を
・親が自分の人生を楽しむ姿を子どもに見せる
・成長にも老化防止にも、大切にしたい「自己実現」

 

 

  
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