赤坂英一の野球丸

2016年9月21日

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 しかし、開幕前の予想に反して広島の後塵を拝したいま、巨人にチームの将来を担える生え抜きの選手が何人いるだろう。阿部慎之助のようなベテラン、長野久義、坂本勇人のような中堅はいても、広島の田中広輔、菊池涼介、丸佳浩、鈴木誠也に匹敵する若い力はどれだけ育っているか。あるいは、会沢翼、安部友裕、下水流昂のようにレギュラーの座を虎視眈々と狙い、主力を脅かしそうな控え選手はファームにいるか。私が取材している限り、見通しは暗いと言わざるを得ない。

来年もFAで大物を狙う巨人

 巨人も生え抜きの若手を育てようと努力はしている。高橋由伸を新監督に迎え、「一新」をスローガンに掲げた今年は、2年目の岡本和真、ドラフト2位新人の重信慎之助にオープン戦から公式戦まで、何度となくチャンスを与えた。すでに8年目で若手とは言えなくなっている大田泰示、橋本到も以前から首脳陣や球団に台頭を望まれている。が、いまだに主力を脅かすどころか、一軍に定着できるレベルにすら達していないのが実情だ。

 そのせいかどうか、今年のシーズンオフもまた、巨人はFAで大物選手を獲得する計画だという。中日の平田良介、大島洋平、さらにはオリックスの糸井嘉男まで標的に入れているらしいと、他球団の関係者の間ではもっぱらだ。高橋監督2年目の来季は優勝が至上命令で、注目される新戦力もほしい。またも補強に走るのも無理からぬところか。

 しかし、パ・リーグで優勝争いをしているソフトバンクでは武田翔太、柳田悠岐、今宮健太が台頭。日本ハムでも大谷翔平、中田翔がチームを引っ張っている。そうした他球団や広島の躍進を見るにつけ、かつての巨人の主砲・松井秀喜が懐かしくてならない。

  
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