BBC News

2016年10月3日

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米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏が巨額損失によって連邦所得税を18年間納めていなかったとの報道を受け、有力支持者からは、事実ならば同氏は「天才」だとの発言が相次いだ。

ニューヨーク・タイムズ紙は1日、トランプ氏が1995年に9億1500万ドル(約928億円)の損失を申告し、免税措置を受けていたと報じた。

トランプ氏の選挙対策本部は報道内容の確認を避けたものの、報道の根拠とされた資料は「非合法に入手されたもの」だとした。

民主党候補ヒラリー・クリントン氏の陣営は、今回の報道を「爆弾」と表現した。

しかし、トランプ氏の有力支持者らは2日、相次いでテレビに出演し、同氏を擁護した。

フォックス・ニュースに出演したニュージャージー州のクリス・クリスティー知事は、トランプ氏の「たぐいまれな才能」を示したニューヨーク・タイムズ紙の報道は「良い記事」だとし、トランプ氏が労働者への課税を低減するのに最も適格な人物だということをあらためて示していると語った。

トランプ氏に近い助言者のルドルフ・ジュリアーニ元ニューヨーク市長も、もしトランプ氏が連邦所得税を納めずにいたのが事実なら、トランプ氏は「圧倒的な天才」だと語った。ジュリアーニ氏はNBCテレビの番組で、「多くの貧しい人は抜け穴を使って税を払っていない。それだって抜け穴だろう」と述べた。

トランプ氏自身は報道に控えめの反応を示した。同氏はツイッターで、「私ほど複雑な税制をよく理解している大統領候補はこれまでいなかった。税制を修復できるのは私しかいない」とのコメントを、ハッシュタグ「#failing@nytimes(失敗したニューヨーク・タイムズ紙)」と共に投稿した。

先月26日に開かれた大統領候補による第1回テレビ討論会でクリントン氏は、1976年の大統領選で当時の民主党候補ジミー・カーター氏が納税記録を公表して以来、すべての候補がやってきたことをトランプ氏はしていないと批判した。

クリントン氏が討論で、トランプ氏が「何か大変なこと」を隠しているのではないかとし、連邦所得税を支払っていないのかもしれないと述べると、トランプ氏は、「そうであれば私は賢い」と応じていた。

ニューヨーク・タイムズ紙によると、トランプ氏の納税申告書のうち3ページが先月、匿名の人物から記者の一人に送られてきたという。記者はトランプ氏の財務に関する記事を書いたことがあった。

トランプ氏の元会計担当者で、納税申告書の作成者リストに名前が載っているジャック・ミトニック氏はニューヨーク・タイムズ紙に対し、資料は1995年の申告書の一部であることは確かだとみられると述べた。

(英語記事 US election 2016: Trump 'a genius' if he paid no taxes - allies

提供元:http://www.bbc.com/japanese/37537877

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