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2016年10月4日

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米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏が女性に対して性的な言動を繰り返していたと、リアリティー番組「アプレンティス」の関係者が批判していることが明らかになった。AP通信が伝えた。

トランプ氏を司会に米NBCが2004年から放送した番組の関係者に取材したAP通信によると、20人以上の出場者や元スタッフが、女性に対するトランプ氏の態度が下品で不適切だったと話している。トランプ氏は頻繁に、女性の胸の大きさに言及し、出演者やスタッフの誰と性的関係を持ちたいかなどと口にしていたという。

一方でトランプ陣営のホープ・ヒックス広報担当は、批判が「荒唐無稽で根拠がなく、まったくの作り事だ」と反論した。

NBCの「アプレンティス」は、出場者のビジネス能力を競うリアリティー番組。NBCはコメントを拒否している。

トランプ氏が米大統領にふさわしいか、その適正を問う報道がこのところ続いている。2日には米紙ニューヨーク・タイムズが、トランプ氏が過去20年間にわたり連邦所得税を納めていないと示す資料を報道している。

番組「アプレンティス」のプロデューサーだったキャサリン・ウォーカー氏はAP通信に、トランプ氏が頻繁に女性の体を話題にし、女性出場者について誰がセックスの相手として良さそうだなどと発言を繰り返していたと述べた。

また元スタッフ8人によると、トランプ氏はお気に入りの女性カメラマンにことさらに近づいていた。このカメラマンは、トランプ氏に話しかけられた内容でしばしば気分を害していたという。

ウォーカー氏によるとトランプ氏は女性カメラマンに、「かわいいね、いいお尻してるね」などと声をかけていた。「(トランプ氏が)彼女に夢中のようだと、別の人から知らされた」とウォーカー氏。

トランプ氏のふるまいに特に問題はなかったと言う番組出場者もいるが、元スタッフによるとトランプ氏が撮影中に重ねた性的な発言は編集段階でカットされた。

「会話が途切れると、(トランプ氏は)女性出場者を眺めて『今日はちょっと色っぽいね。そのドレスすごく似合ってるよ』と言い、男性出場者に向かって『彼女と寝たら?』と声をかけ、みんなで笑う。そういうことがよくあった」と元スタッフはAP通信に話している。

「カメラが10台や12台回っていて撮影している状態で、だから『この人は、何もかもどうでもいいと思ってるんだ』とみんな思っていた」

別のスタッフによると、トランプ氏はしばしば男性出場者に対して、女性出場者の魅力に順位をつけさせた。このスタッフによると、問題の責任を誰にとらせるか決めるため出演者とスタッフが集まって話し合った時、トランプ氏は協議の途中でいきなり、ひとりの女性を指さしその人とセックスすると発言したという。

「みんなして(トランプ氏を)黙らせようとして、指された女性は座ったまま縮こまっていた」と、このスタッフは話した。

番組関係者のこうした発言について、トランプ陣営のヒックス広報担当は「荒唐無稽で根拠がなく、まったくの作り事だ。チャンスをつかんで注目されたいだけの、不満を抱えた元従業員の主張など、取り合うに値しない」と反論した。

トランプ氏の女性に対する言動は、大統領選の予備選段階からしばしば批判されてきた。9月末には、1996年ミス・ユニバースのアリシア・マチャドさんが、自分の体重が増えるとトランプ氏に「ミス・ピギー」と呼ばれたと明らかにした。トランプ氏は1996年から2015年にかけて、ミス・ユニバース大会の運営会社を所有していたが、メキシコ移民に関するトランプ氏の発言を受けてNBCが大会放送権を手放したのを機に、トランプ氏は会社を売却した。

(英語記事 Ex-Apprentice insiders blast Trump's 'sexist' remarks

提供元:http://www.bbc.com/japanese/37548604

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