定年バックパッカー海外放浪記

2016年10月23日

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高野凌 (たかの りょう)

定年バックパッカー

1953年生まれの62歳。横浜生まれ、神奈川県出身。大学卒業後は商社、メーカー勤務を経て2013年定年退職。2014年春から海外放浪生活を始める。放浪歴は地中海、韓国、インドシナ半島、インドネシア、サンチアゴ巡礼など。サラリーマン時代は主として海外業務に従事。ニューヨーク、テヘラン、北京にて海外駐在を経験。身長170センチ、57キロ。獅子座。A型。現在2人のご子息は独立し、夫人との2人暮らし。孫1人。

[フランス中西部Le Puyからスペインの聖地Santiagoを経てMuxiaまで]
(2015.4.22-7.16 86days 総費用37万円〈航空券含む〉)

スロバキアの数学女子

聖都サンチアゴの手前50キロほどの地点に「カサノバ」なる地名が。日本語訳では「新しい家」の意味。伝説の人物カサノバの出身地か否かは誰も知らない。

 6月25日 炎天下の葡萄畑の間の巡礼道を歩いていたら、前方を歩いていた女子に追いついた。挨拶するとスロバキア人だという。現在プラハ大学で数学科修士課程に在籍中で確率論専攻という。プラハ大学の数学科は中世から続く世界的な名門である。27歳の彼女は子供のころからパズルや算数が大好きであったという。

 修士課程で勉強しながら保険統計数理士(actuary)として世界的大手損害保険会社のアリアンツでインターンとして働いているという。損害保険の料率をはじき出すのが彼女の仕事であるが「損害保険の対象分野は年々拡大するばかりなので毎日新しい保険について勉強できるので楽しいわ」という。全ての現象は確率論で説明できるし、いかなる問題も損害保険の対象となりうるという。「サッカーのワールドカップの勝敗結果を賭けの対象とするロンドンのブックメーカー(bookmaker)のようだね」と水を向けると我が意を得たりとばかりに「原理的には同じでやはり確率論の世界なの」と。

 こうした高度な専門性を持った人間と会話をしていると大脳が刺激されて興奮する。そして未知の世界を垣間見たような幸せな気分になれる。

イタリアの国際法専攻、外交官志望の女学生フランチェスカ

 6月26日 Villafrancaからシェラレオネ山脈を越えるために終日上り坂を歩く。午後4時ころにLaFabaという山腹にある集落に到着。村の公共巡礼宿にチェックイン。

リニョンデのキリスト教団体アガペ会慈善宿のスタッフと子供たち。大勢のボランティアに対してゲストは4人だけ。

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