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2016年10月4日

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ジュディス・バーンズ、教育担当記者

英国の少女は自分の外見に自信が持てなくなっている――。少女や若い女性を支援する英国の慈善団体「ガールガイディング」が調査結果を発表した。

同団体の2016年調査によると、回答を得た7歳~21歳の少女・女性1627人のうち、自分の体に満足していると答えたのは61%。2011年の73%から低下した。

報告書の筆者たちは、わずか7歳の少女でさえ「完璧な容姿でいなくてはならないという、実現不可能な強い圧力にさらされている」と指摘する。

団体のベッキー・ヒューイット代表は、このプレッシャーが少女たちに与える影響は「ショッキングだ」と指摘。

「見た目で判断しないでほしいと、少女たちは訴えている。私たちが関わる少女たちは勇敢で、活発で、優しくて、私たちに勇気をくれる。女の子たちに、あなたの見た目ではなくて中身が大切なものなんだと、伝えてほしい」

調査に参加した7歳~10歳の少女559人のうち、以下の割合がいくつかの質問に次のように答えた――。

・36%―自分の特徴のなかで一番大事なのは外見だと周囲に言われている気がする

・38%―自分は「美人度」が足りない

・35%―女性は才能より外見で優劣を判断される

・23%―自分は完璧でいないとダメ

11歳~21歳の回答者1000人余りの不安感は、さらに強かった。

・80%―自分の特徴のなかで一番大事なのは外見

・66%―自分は「美人度」が足りない

・93%―女性は才能より外見で優劣を判断される

・47%―自分は外見で損をすることが多い

・61%―自分は完璧でいないとダメ

調査に参加した少女たちは、自分の体に自信がないので着たい服を着なかったり、写真を撮られないようにするし、外見のせいで運動もなかなかできない、授業中に発言できない、友達と遊びに出かけられない――などと答えている。

10歳のライラさんは調査で「男の子より女の子の方が、見た目で判断されると思う。男の人の扱いが女の人と違うのは、公平じゃないと思う。みんな同じに扱わないと」と話したという。

別の参加者は、「自分について嫌な思いをさせられ」たり、体の見た目で判断されたりするのが、なくなってほしいと話した。

ブラウニー(ガールスカウトの低学年部門)リーダーのリディー・バスウェルさん(18)は、幼い女の子たちが外見を気にして消極的になっている問題を目の当たりにしたと話す。

「外見を気にして大勢の前で話したがらない女の子たちを見てきた。学校で悪口を言われたり、新しい活動に挑戦したくても自信が持てない女の子たちもいる。女の子が自分の見た目を気にしなくてはならないなんて、おかしいことです。問題は悪化していて、何とかしなくてはならない。今回の調査結果ではっきりしました」

「ガールガイディング」はソーシャルメディアを通じて、若い女性や女の子を見た目ではなく、行動や成果、人としての資質の部分についてほめるようにしようと呼びかけている。ツイッター、フェイスブック、インスタグラムでは、「#youareamazing(あなたは素晴らしい)」や「#girlsattitudes(女の子の態度)」などのハッシュタグを使っている。

低所得の若い女性を支援する団体「Young Women's Trust(若い女性基金)」は9月下旬、経済不安や未来への不安を抱える女性が増え、仕事の上で性差別を体験した女性が増えているという報告を公表。同団体代表のキャロル・イーストン博士は、性別によるステレオタイプと戦う取り組みが幼少期から、今よりも必要だと同意した。

「さもなければ、幸福で健康な状態にある若い女性はさらに減ってしまい、若い女性はますます自信を失い、未来への不安を募らせてしまう」

「ガールガイディング」の調査は今年3月から5月にかけて実施された。参加者は、ガイダンスを受けている少女・女性だけでなく、英国全体の少女・若い女性を代表する構成となっている。

(英語記事 Pressure to look perfect hits girls' confidence, say Guides

提供元:http://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-37549078

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