BBC News

2016年10月11日

米共和党で最高位の公職にあるポール・ライアン下院議長は10日、大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏がわいせつ発言で非難されるなか、同氏を擁護しないと述べた。ただ、支持は撤回しなかった。

ワシントン・ポスト紙が7日に、トランプ氏が「スターなら(女性に)何でもできる」などと発言したビデオの内容を報道したことを受けて、同氏に対しては激しい批判の声が出ている。ビデオは2005年の米NBC番組収録前にトランプ氏が司会者と交わした会話を録音したもので、既婚女性とセックスしたいと言い、他の女性にキスしたい、女性器をわしづかみすればいいなどと語っていた。

関係筋によると、ライアン議長は下院議員らとの電話会議で、民主党候補のヒラリー・クリントン前国務長官が11月8日の選挙で勝利するのを受け入れたかのように話し、下院の共和党の多数派維持を目指す考えを示した。

ライアン氏は下院議員らに、「クリントン氏が民主党が多数派を占める下院を得て、なんでもできるようなことにならないよう、全ての努力をつぎ込む」とし、「それぞれの選挙区でみなさんにとって一番良いことをする必要がある」と述べたという。

一方、トランプ氏はツイッターで、ライアン氏は自分と争って時間を無駄にしない方がいい、とコメントした。

政治ニュースサイト「ポリティコ」によると、共和党全国委員会(RNC)のラインス・プリーバス委員長は、幹部らとの電話会議の後、選挙運動に「全く変更はない」とし、「(わいせつ発言の)問題は討論会で対処されたと思う」と語った。

9日の討論会でトランプ氏は、わいせつ発言について謝罪。性的違法行為をしたのかとの質問に対しては、否定した。

しかし、クリントン氏はツイッターで、発言はしたものの行動には移していないというトランプ氏の説明は謝罪になっていないと批判し、「もしトランプ氏が女性について言ったことは『ロッカールームでするような話だ』と主張し続けるなら、彼は明らかに悪いと思っていない」とコメントした。

一方、副大統領候補としてトランプ氏とタグを組むマイク・ペンス・インディアナ州知事は10日、CNNテレビに出演し、「彼(トランプ氏)は昨晩、米国民に心から語りかけたと思う。彼は家族に謝り、米国民に謝り、恥ずかしいと思っている」と同氏を擁護した。

わいせつ発言の報道直後には、ペンス氏は擁護できない発言だと述べていた。

ペンス氏はCNNテレビで、トランプ氏と共に立候補しているのを「誇りに思う」とし、選挙戦から撤退するとの憶測を否定した。

(英語記事 US election: Top Republican Ryan 'won't defend Trump'

提供元:http://www.bbc.com/japanese/37615517

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