BBC News

2016年10月12日

シリア北部アレッポで11日、反政府勢力が掌握する地域へのロシア軍機による空爆が再び始まり、子供を含む少なくとも25人が死亡したもようだ。

反政府勢力の支配下になる東部から住民が避難する回廊を設ける目的などでシリア政府が空爆停止を呼びかけ、攻撃は一時停止していた。

先月には、米国とロシアの仲介による停戦合意が破られ、アレッポ東部は激しい空爆を受けた。

ロシアのプーチン大統領は今月フランスを訪問し、オランド仏大統領と会談する予定だったが、11日に訪問を中止すると明らかにした。仏大統領府筋は、オランド大統領が会談の時間をすべてシリア内戦に費やすつもりだと話していた。

10日には、オランド大統領はアレッポ空爆を続けるロシアを戦争犯罪で国際刑事裁判所(ICC)に提訴する可能性があると示唆していた。

ジョンソン英外相は11日、シリア介入によってロシアが国際社会ののけ者にされる危険を冒していると英議会で述べた。

ロシアは市民を攻撃していないと繰り返し主張しており、テロ集団を標的にしているとしている。

英国に拠点を置くシリア人権監視団によると、11日の空爆で少なくとも25人が死亡し、複数の地域で大きな損害が生じたという。

同団体によると、ロシア軍機は「バンカー・バスター爆弾」を含む爆弾を落としており、犠牲者には子供も含まれている。

現地の活動家らが公開した映像には、シーツに包まれた幼児の死体脇で激しく嘆き悲しむ親の姿が映されている。

最も激しい空爆の一部は、政府軍が掌握する西部に面した前線近くの要塞付近にあるブスタン・アルカスル、ファルドス両地区で見られた。

国際NGO「国境なき医師団」は11日、アレッポ市内で使用可能な救急車が残り11台になったと明らかにした。このほかの5台は爆撃で破損し、8台は必要な部品がないため使用できないという。

一方、シリアの国営メディアは、反政府勢力によるアレッポ西部への攻撃で4人が死亡し11人が負傷したと伝えた。

停戦を復活させようとする外交努力は成功していない。

国連は、推計で27万5000人が住むとされるアレッポ東部が2カ月程度で「完全に破壊される」かもしれないと警告した。

ロシアは先週、フランスなどが国連安全保障理事会に提出した空爆停止とアレッポ上空の軍機の飛行禁止を求める決議案に拒否権を行使した。

(英語記事 Syria conflict: Heavy air strikes resume on Aleppo

提供元:http://www.bbc.com/japanese/37627388

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