子育ていろいろ 本いろいろ

2016年10月14日

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――手軽に調べられますからね。調べること自体はいいけれど、そこで正確ではない情報が出てきてしまうのが問題ですね。

宋:たとえば「母乳が出ない」で検索したら、上の方に出てくるのって大抵誰がどう運営しているのかわからないようなコラムサイトなんですね。(検索結果の)1ページ目に、まともな情報が全然出てこない。ご夫婦で受診されて、旦那さんが「もうネット検索はやめて」と言ってるのに、奥さんはちょっと調べてみると不安な情報が出てくるからさらに調べてしまう……とか。

――正確な情報提供が目的ではなく、SEO対策のために作られているコラムサイトは多いと感じます。

宋:ライターさんにこういうこと言うのも失礼ですけど、ライターさんといっても様々じゃないですか。ライター募集について「初心者でもOK」「文章はコピペでいい」っていうような内容が書いてあったりして。(正確ではない情報の掲載された)コラムサイトを読んだライターさんがそれを参考にして少し表現を変えてまた違うコラムサイトで書いて……とか、コラム同士がセックスして増殖しているみたいな感じで(笑)。そういう構造を、何とか変えられないものかと思ってるんですけど。

――確かに、誰でもライターになれて記事を書けるという状況はありますね……。ネット上ではさまざまな企業が運営するニュースサイト、コラムサイトが乱立しています。中には、編集部が情報を精査する役割を果たしていないところもあると思います。

宋:記事の下にすごくちっちゃい文字で「当サイトはこのコラムの内容に関して責任を負いません」みたいな注釈が書いてあって(苦笑)。ブロガーとかもそうですけど、その人の体験談が交えて書いてあったりするんですよね。体験談って、エビデンスレベルはすごく低いんだけど、共感を呼ぶんですよ。心に引っかかる。逆に、データとか数字の話は、たぶんさらーっと読んじゃって引っかからないんですよね。真偽不明な情報を、(受け取る側も)真偽不明ってわかりながら振り回されているところはあるんですよね。

「感動」の波に乗って拡散されるデマ

――すみません、ウェブメディアの問題点のような話になってしまいました。

宋:いえいえ、実際、特にネットで情報を検索して、何が本当かわからなくなり、迷ってしまっているお父さんやお母さんにこそ、この本を読んでいただきたいと思っています。著者がたくさんいるので、他の先生がどういう人をターゲットにしているかはわからないですけど……。

メタモル出版編集担当(以下、編集):基本的にはそういう方です。子育て中の。やはり全てのジャンルに精通するのは難しいので、医学については詳しい方でも江戸しぐさは信じていたり、ということがあると思います。宋先生が仰ったように、検索で怪しい情報がヒットしやすい状況があるので、それを信じてしまうことがないように、それで子どもが不利益を被らないように、という気持ちでほかの著者も書かれています。

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