BBC News

2016年10月19日

バラク・オバマ米大統領は18日、大統領選が「仕組まれている」と主張する共和党候補のドナルド・トランプ氏に対して、「泣き言は止めるべき」と述べた。イタリアのレンツィ首相との共同記者会見で、大統領選の結果集計で不正が行われるなど、ありえないと強調した。

ホワイトハウスで会見した大統領は、「トランプ氏にはもう驚かなくなっているけれども」と前置きした上で、投票前に早くも選挙手続きや選挙結果の真偽を問いただすなど、現代の大統領候補として「前例がない」と批判。大統領選の結果で不正が行われるなど、「事実の裏付けが何もない」「支持政党やイデオロギーを問わずこの問題を真面目に調べたあらゆる専門家は、大規模な投票不正の事例はなかったと言う」と指摘。

大統領はさらに、「試合終了にもなっていないうちから泣き言を言い始めるなんて、大統領に求める指導力や粘り強さとは程遠い」、「物事が自分にとって悪い方向に向かうたびに、他人のせいにし始めるなら、この仕事をやる資格がないってことだ」と批判した。

「米国の選挙結果を仕組むことができるなどと主張する、真面目な人間はいない」と大統領は続けた上で、「トランプ氏は泣き言を止めて、票を獲得するための主張を展開した方がいい」と釘を刺した。

オバマ氏はさらに、大統領候補がロシア大統領にこれほど「おべっか」を使うのも「前例がない」と述べた。

「トランプ氏がプーチン氏におべっかを使い続け、自分の政策や政治姿勢のかなりの部分でプーチン氏の模倣をしているように見えるその度合いは、米国政治で前例がない」、「それは民主党の考えと食い違っているだけでなく、つい数カ月前まで共和党関係者全員が考えていたこととも異なる。中には、トランプ氏を推薦している人もいる」、「共和党はこれまで極めて反ロシアで、僕がロシアと外交的に関わるだけでこちらを攻撃していたのに」とオバマ氏は指摘した。

この前日にトランプ氏はラジオ番組で、「もし11月8日に勝ったら、政権発足前にプーチンとロシアで会うこともあり得る」と話していた。

トランプ氏と民主党候補のヒラリー・クリントン氏は19日夜(日本時間20日午前)、ラスベガスのネバダ大学で最後の討論会に臨む。

9月末の最初の討論会以降、トランプ氏はわいせつ発言ビデオが浮上し、複数の女性が過去に暴行されたと名乗り出るなどしており、支持率が下がり続けている。

モンマス大学調査によると、クリントン氏の支持率は現在7ポイント、トランプ氏を上回っている。

<クリントン氏とトランプ氏の最新支持率。BBCが示す両候補の支持率は直近5種類の全米調査の中央値>

(英語記事 US election 2016: Stop whining, Obama tells Donald Trump

提供元:http://www.bbc.com/japanese/37700364

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