BBC News

2016年10月28日

北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は27日、東欧に兵士4000人を追加配備することについて、NATOはロシアとの対立や新たな冷戦は望んでいないと語った。

ストルテンベルグ氏はBBCに対し、追加配備は対立を挑発するためではなく、抑止が目的だと説明した。同氏はさらに、緊張が高まっているものの、NATOはロシアを脅威だと考えていないと付け加えた。

ロシアと西側諸国との間の関係は、90年代初頭の冷戦終結以降、最悪となっている。

米国と欧州連合(EU)は、2014年のロシアによるウクライナのクリミア半島併合を受けて、ロシアに対し経済制裁を実施している。

シリア内戦も緊張を高める要因となっている。西側諸国は、シリア政府を支援するためロシアが反政府勢力が支配する地域に対して行っている空爆は、戦争犯罪に値すると非難している。

一方、ロシアのプーチン大統領は西側諸国の非難に反論している。ロシアが欧州で軍事的計画を持っているという主張は「ばかばかしい」としている。

NATO加盟各国が参加する部隊が来年初めに1000人ずつ、それぞれポーランド、エストニア、ラトビア、リトアニアに配備される予定。

部隊は、米国、英国、カナダ、ドイツが主導する。

しかし、ストルテンベルグ事務総長は、NATOはロシアと対峙しようとするのでなく、「より協力的で建設的な関係に向け努力している」と述べた。その上で、「しかし、共同的な防衛・抑止に基づき(配備は)行われなくてはいけない」と語った。

ストルテンベルグ氏は、ロシアによる切迫した脅威はないと考えているものの、ロシアのウクライナでの行動や、欧州各国を牽制(けんせい)するような核への言及にNATOは対応している、と述べた。

NATOは、ロシアが同国西部の国境近くに兵士33万人を配備しているとみている。

ロシアの軍艦がスペインの港に寄港する計画は今週、軍艦がシリア市民に対する空爆に使われる可能性があるとするNATO各国が懸念を示し、中止された。

(英語記事 Nato chief says alliance 'does not want new Cold War'

提供元:http://www.bbc.com/japanese/37796261

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