BBC News

2016年10月31日

映画館で「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」の続編を観てもいい年齢なら、もうハロウィーンは卒業? カナダ東部の町では、14歳を超えた人が仮装して「トリック・オア・トリート」(おやつくれなきゃいたずらするぞ)と、人の家を訪ねて回ることを禁止した。

ニューブランズウィック州バサーストの条例は「14歳を超えた人物が、トリック・オア・トリートで戸別訪問すること」を禁止。さらに、午後7時以降の「戸別訪問」や「顔を覆う仮装」も禁止だという。

条例は2005年に制定されたものだが、地元の保護者が町長に苦情を言うまで、ほとんど注目されていなかった。

バサースト町のカルビン・シスクさんは、16歳の長女が妹と一緒に「トリック・オア・トリート」に行けないことに不満を抱き、パオロ・フォンジェミー町長に苦情を申し立てた。

シスクさんは地元紙トロント・スターに「年は上でも、心の中はまだ若い子供は大勢いる。うちの娘がそうだ。16歳で、もう妹と一緒にトリック・オア・トリートに行かれない。去年は条例のせいでハロウィーンに行かれなかった」と話した。

苦情申し立てを受け、町長が10月に入りマスコミの前で議会でこの件について議論したところ、「ハロウィーンを台無しにする条例」について広く報道され、町長の電話が鳴りやまない状態になった。

今春に町長に就任したフォンジェミー氏はBBCに、「地域住民はこの件で、いささか割れてしまった」と話した。

騒乱や迷惑行為の防止が条例の目的だと言われるが、楽しいイベントが台無しだと批判する人も多い。町長もその1人だ。

リー・スティーバー副町長は通信社カネイディアン・プレスに、10代後半の子供たちが夜に騒いでいるという高齢者の苦情が条例の発端ではないかと話した。

「午後7時を過ぎればほとんどの子供は、通りからいなくなるので、ほとんどの人は認識しているのだと思う。なので変えるべきではないと私は思う」と副町長は言う。

フォンジェミー町長は、このような条例がそもそもあると知った時「びっくりした」し、実際に最後に適用されたのがいつかも覚えていないと話す。

「公共の安全を確保しつつ、子供たちに楽しんでもらうのは可能だと思う」

町長によると、バサーストは人口1万2000人で平均年齢は50歳。ニューブランズウィック州でも特に高齢者の多い自治体で、今回のような形で有名になってしまうとますます若い人が町に住まなくなると町長は懸念する。「若い人を増やすという町の目的にかなっていない」。

今年中に条例を変更するのは無理だが、議会が2017年には修正案に合意すると期待しているという。

「条例というより、地域のガイドライン的なものの方がふさわしいと思う。そうすれば地域ごとに『ハロウィーンはこうやって祝おう』と決める機会になる」

(英語記事 One Canadian town bans teenagers from trick-or-treating

提供元:http://www.bbc.com/japanese/37820054

関連記事

  • PR
  • 新着記事

    »もっと見る