BBC News

2016年11月1日

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イラク北部の主要都市モスルを過激派勢力のいわゆる「イスラム国」(IS)から奪還しようと進攻作戦を続けるイラク軍は10月31日、モスル東郊まで約1キロの距離に迫った。イラクのアバディ首相はISに、「投降するか死を選ぶか」どちらかだと呼びかけた。

アバディ首相は戦闘服姿で国営テレビに出演し、「全方面からダーエシュ(ISの別称)に迫り、神の意志に従いヘビの頭を切り落とす。脱出はできない。逃げ道もない」、「ほかに選ぶ道はない。投降するか、死を選ぶかだ」と強調した。

イラク軍のテロ対策部隊(CTS)は31日早朝、モスル手前の最後の村バズワヤに入った。バズワヤはモスルから約3キロ。

同行するBBCのイアン・パネル記者によると、装甲車や戦車、ブルドーザーに乗った兵数百人が、米軍主導の有志連合による空からの援護射撃を盾に、進攻した。イラク軍車列に対して、爆弾を搭載した車両を爆発させるなどの抵抗があったという。

バズワヤ進攻から数時間後に、イラク軍のニネベ作戦司令部アブドル・アミール・ヤララー中将は、バズワヤに入りイラク国旗を掲げたと発表した。

パネル記者によると、イラク軍の複数部隊はその後、モスル郊外を探索し、次の進路を検討しているという。

一方で、イラク軍第9師団は南からモスルに向かっている。イラク軍はさらにこれに先立ち、モスル市内を流れるティグリス川の東岸にある市街地をまず奪還する作戦の開始を発表した。

ヤララー中将によると、第9師団はモスルから南17キロのエラグ村を制圧。ほかにもモスル南東や北で複数の村を奪還したという。また連邦警察はシュラ村からハマム・アルアリルに迫っているという。

モスルに向かうイラク軍幹部はAP通信に対し、31日午後にはモスルの区域内に入りたいと話した。別の軍幹部はロイター通信に、すでに市内のカラマ地区で戦っていると語った。

CTS司令官のアブドル・ワッハブ・アルサイディ中将は、モスル・カラマ地区にすでに部隊が入った事実はないと否定。しかし、モスル市の境から1キロにあるククジャリ工業区域に接近しつつあると述べた。

CTSは他の部隊がモスル郊外に集結するまで待機するとみられている。

モスル奪還作戦には、イラク治安部隊約5万人、クルド人自治政府の治安部隊ペシュメルガ、イスラム教スンニ派の部族兵士、シーア派の民兵たちが参加している。

モスルはイラク国内に残るIS最後の主要都市拠点。


モスルは、2014年7月にISのバグダディ指導者が、イラクとシリアのIS支配地域にカリフ制イスラム国家を樹立すると宣言した場所。

それから2年以上を経て、イラク政府は10月17日に奪還作戦を開始。作戦前には市内に最大150万人の市民と、3000~5000人のIS戦闘員が残っているとみられていた。

国連によると、これまでに1万7700人が市内を脱出。最悪のケースではさらに最大70万人が避難するとみられている。

(英語記事 Mosul battle: Iraqi forces near city's eastern outskirts

提供元:http://www.bbc.com/japanese/37831687

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