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2016年11月7日

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米連邦捜査局(FBI)のジェイムズ・コーミー長官は連邦議会に6日、大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントン氏関連で新たに調べたメールに違法性を示すものはなく、訴追に相当しないと通達した。大統領選の投開票は8日。共和党候補のドナルド・トランプ氏は遊説先で、クリントン氏が「仕組まれた体制に守られている」と非難した。

コーミー長官は下院にあてて、「前回の私の手紙以降、FBI捜査陣は別件の犯罪捜査に関連する端末から得た大量のメールを精査するため、不眠不休で取り組んできた。その中でヒラリー・クリントンが国務長官だった間にクリントン氏が送受信した通信をすべて点検した。その点検にもとづき、クリントン長官について7月に発表した結論に変わりはない」と書いた。

クリントン氏が国務長官時代に機密情報を含む公務メールを私用サーバーで扱っていた問題で、コーミー長官は今年7月、訴追に相当しないと発表したものの、10月28日に、捜査に関連するかもしれない新たなメールを調べていると議会に通達した。新たに見つかったメールは、クリントン氏の最側近の別居中の夫が、10代少女にわいせつなメールを送ったとされ事件の捜査の中で浮上したと報道されている。

10月末のFBI発表を受けて、それまで女性蔑視発言などで支持率が下落していたトランプ氏は支持率を回復し、クリントン氏と伯仲するところまで盛り返した。

コーミー長官の新たな書簡を受けて、クリントン陣営のジェニファー・パルミエリ広報担当は「この問題が解決して喜んでいる」と記者団に述べた。

一方で、トランプ陣営は声高に反発。陣営顧問のニュート・ギングリッチ氏は「このように屈服し、知り得るはずのないことを発表するなど、コーミーはとてつもない政治的圧力を受けているに違いない」とツイートした。

ケリーアン・コンウェイ選対本部長は、「もしFBIの結論が不変だというなら、(クリントンは)無謀で不注意で、機密情報について嘘をついたことに変わりはないし、端末の数について嘘をついたことも変わらない」とツイートした。

ミネソタ州で遊説中のトランプ氏は、コーミー長官の発表に直接言及はしなかったものの、クリントン氏については「今後長い、長いこと捜査が続くし、刑事裁判に至るはずだ」と述べた上で、クリントン氏が「仕組まれた体制に守られている」と従来の主張を繰り返した。

FBIは7月の時点ですでに、クリントン氏がニューヨーク州の自宅に設置された私用メールサーバーで機密情報を含む公務メールを扱っていたことは確認している。

コーミーFBI長官とは

主な政策課題――それぞれの立場は

ドナルド・トランプ氏の勝ち方 なぜ劣勢州に注力

ドナルド・トランプ氏が信じる22のこと

【寄稿】揺らがない人たち――トランプ氏に忠誠を誓う支持者とは

ヒラリー・クリントン氏を深く暗く憎む人たちとは

ウィキリークスが公表 漏洩されたクリントン陣営メール

分断のアメリカ まるで異質な部族同士のよう

コーミー長官の最新の通達前より先に6日に発表されたNBCとウォール・ストリート・ジャーナル紙の合同世論調査では、クリントン氏が4ポイントリードしていた。

最新のワシントンポスト紙とABCの合同調査では、クリントン氏が5ポイント、リードしていたた。

6日にクリントン氏はオハイオ、ミシガン、ペンシルベニア、ニューハンプシャーの各州を遊説。トランプ氏はアイオワ、ミシガン、ペンシルベニア、バージニアの各州を回った。


<クリントン氏とトランプ氏の最新支持率。BBCが示す両候補の支持率は直近5種類の全米調査の中央値>

(英語記事 No criminality in Clinton emails - FBI

提供元:http://www.bbc.com/japanese/37892860

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