BBC News

2016年11月8日

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米大統領選が翌日に迫った7日、共和党候補ドナルド・トランプ氏の陣営は海外で聞かれる同氏に対する懸念の払拭(ふっしょく)に努めた。

トランプ氏の選挙対策本部を率いるケリーアン・コンウェイ氏はBBCに対し、海外の反感は「ドナルド・トランプが立候補した理由や、彼が世界の舞台に立った時にどんな人物になるのかとは、ずれがある」と語った。

コンウェイ氏はさらに、民主党候補ヒラリー・クリントン氏の国務長官の実績は、「目立つものがないか、功罪相半ばする」と述べた。

選挙運動中、トランプ氏に対する海外の指導者たちの批判が相次いだ。フランンスのフランソワ・オランド大統領は、人々はトランプ氏に「吐き気を催している」と語った。国連のゼイド・ラアド・フセイン人権高等弁務官は国際社会にとって危険な人物だと述べた。

コンウェイ氏はBBCキャスターのキャティー・ケイとのインタビューで、海外の否定的な見方は「気になる」としながらも、トランプ氏の「米国を第一にする」政策を擁護し、米国の雇用が海外に流出するのを止め、北大西洋条約機構(NATO)を含む全ての同盟国に公平な負担をさせ、米国にとって良くない貿易協定を再交渉するのが目的だとあらためて説明した。

コンウェイ氏はまた、トランプ氏がツイッターアカウントを選対幹部らに取り上げられたとする米紙ニューヨーク・タイムズの報道を否定。この報道を受けて、オバマ米大統領が6日にフロリダ州の集会でツイッターさえ自分で管理できない人物に「核兵器ボタン」を預けるのは危険だとからかったことに反論し、国務長官時代の私用メールサーバー問題が指摘されたクリントン氏こそ「核兵器ボタンの権限を持つ資格がないことを示した」と非難した。

コンウェイ氏は、クリントン氏は自分のメイドに機密文書の印刷を許していたと主張した。

米連邦捜査局(FBI)のジェイムズ・コーミー長官は6日、メール問題に関連して新たに発見したメールについて調べたところ、違法性を示すものはなく、訴追に相当しないと連邦議会に通達した。

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分断のアメリカ まるで異質な部族同士のよう

コンウェイ氏はクリントン氏が外交政策で失敗を繰り返したと主張し、「(オバマ政権初期の)米露関係のリセットは大失敗だったし、シリアの偽の『越えてはならない一線』への責任があり、北アフリカ情勢の停滞への責任があり、特にベンガジ(2012年にリビアで米領事館が襲撃され米国人4人が殺害された事件)への責任がある」と語った。

英国の独立系政策顧問、サイモン・アンホルト氏が主導する政治活動「ザ・グッド・カントリー」が世界130カ国で10万人を対象に、もし投票権があれば米大統領選のどの候補に投票するか、と質問した世論調査では、クリントン氏の支持率は52%で、緑の党のジル・スタイン氏が19%とトランプ氏の14%を上回った。リバタリアンのゲリー・ジョンソン氏が7%、支持なしが8%だった。

<クリントン氏とトランプ氏の最新支持率。BBCが示す両候補の支持率は直近5種類の全米調査の中央値>

(英語記事 US election 2016: Trump team tries to ease global concern

提供元:http://www.bbc.com/japanese/37905523

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