2024年4月25日(木)

ペコペコ・サラリーマン哲学

2010年3月16日

 30代のある日、田中角栄・自民党幹事長の講演会が、九段会館にて、全国法人会連合会の主催で開かれました。当時私は、東京丸の内法人会の会計理事であったこともあり、幹事長のお見送りのどさくさに紛れて、3秒間くらい、憧れの田中さんに握手をしてもらいました。その後、田中さんの講演会には、土曜の午後などを使って、20回くらい出かけていきました。いつも日頃のストレスから解放されました。

 田中さんの、だみ声ではあるが、しっかりとした発音による、説得力ある明解な内容の演説には、魅了され、いつも体が震えるような感動を味わわせてもらいました。「真の講演とはこういうもの」「感動をありがとう」といつも心の中で言い続けました。

 私はいまでも、自分が魂を揺さぶられた理由を知りたくて、静かに一人で田中さんの語り口を思い出しています。努力して田中さんの講演に肖りたいと思っています。ほんの少しでも、私の講演や執筆の際の心意気に役立たせてもらえたらと願ってのことです。

 憧れ、肖りたいと思えるお二人に出会えた私は果報者だと思います。亀井君が憧れ、肖りたいと思っている人物は誰でしょうか。チェ・ゲバラや大塩平八郎を尊敬しているという話は有名ですが、こういう歴史上の人物は、私の言っている「憧れ」(=肖って、無理ない努力をしてみる)の対象とはちょっと違うでしょう(亀井君自身、「亀井静香公式Webサイト」で、目標とした政治家は誰かと聞かれて、「戦後の政治家をあげると当たり障りがあるから」と答えています)。亀井君が日本郵政の社外取締役への就任をお願いした作家の曽野綾子さん(参考:金融庁ホームページ)や、故郷・広島を代表する赤ヘル軍団・広島カープの衣笠祥雄(きぬがさ・さちお)選手のほうが、私の言っている「憧れ、肖りたいと思う」対象に近いかもしれません(参考:亀井静香公式Webサイト)。ひょっとすると、亀井君は情熱家だから、憧れは大きくもって目標とはしても、あまり肖りたいとは思わないのかもしれませんが。

 いずれにしても、大泉高校時代に、下君という、逆立ちしてもかなわない同窓生をもった私や亀井君は、本当に幸せだと思います。

 

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