BBC News

2016年11月11日

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ドナルド・トランプ米次期大統領は10日、ホワイトハウスを訪れ、バラク・オバマ現大統領と会談し、「とても光栄だ」と記者団に述べた。政権移行手続きなどについて話し合った後、オバマ大統領は「多岐にわたる」「とても良い」会談で、「励まされた」と述べた。

1時間以上にわたる非公開の会談の後、オバマ大統領は「今後2カ月間の自分の最優先課題は、次期大統領が確実に成功するよう、政権移行を取り計らうことだ」と述べた。

オバマ氏によると、2人は内政を外交政策について話し合った。米国が直面する問題についてトランプ氏がオバマ政権のチームと協力していく意欲を示したことに「とても励まされた」と大統領は述べた。

トランプ氏も、今後オバマ氏とやりとりしていくことを「とても楽しみにしている」と述べ、「大いに尊敬する。会談は1時間半近く続いて、私としてはもっとずっと長く話していても良かった」、「たくさんの色々な事柄について話し合った。素晴らしいことも、いくつかの困難なことも」と話した。

トランプ氏は長い間、オバマ氏が米国生まれではないため大統領になる資格がないとの偽りの疑惑を広め、「史上最悪の大統領」などと繰り返し攻撃し、オバマ政権の成果を軒並み覆すと公約してきた。オバマ氏もかねてから、トランプ氏をホワイトハウス記者団の晩餐会など公の場で嘲笑し、発言を繰り返し批判し、大統領になる資格がないと強く非難していた。

しかし民主党候補ヒラリー・クリントン氏の敗北を受けて、トランプ氏はすべての国民のための大統領になると表明。オバマ氏も、国民の団結を呼びかけ、次期大統領を「応援している」と述べた。

アーネスト大統領報道官は、2人は立場の違いを解消したわけではないが、「思われていたほど、ぎこちないものではなかったかもしれない」と記者団に述べた。

「オバマ大統領は会談を終えて、次期大統領が効果的で滞りない政権移行に取り組むつもりだと、あらためて確信した」と報道官は話した。

トランプ氏はニューヨークから自家用機でワシントンのレーガン空港に到着。同行したメラニア夫人は、ミシェル・オバマ夫人とホワイトハウス内で会談した。

ホワイトハウスを後にしたトランプ氏は、マイク・ペンス次期副大統領と共に、共和党幹部のポール・ライアン下院議長と会談し、「医療保険にしろ移民問題にしろ、ともかくすぐに取り組んでいきたい」と述べた。

ライアン議長は「素晴らしい、生産的な会議だった」と話した。

共和党が上下両院で多数を占めるため、トランプ氏はオバマ政権による医療保険改革(オバマケア)などを比較的容易に廃止できるだろうとみられている。

次期大統領となったトランプ氏は、オバマ大統領と同じように、米政府の17情報機関が集める情報や秘密軍事作戦などに関する機密情報の説明を受ける。

一方で、9日夜と10日夜にはカリフォルニア、ニューヨーク、シカゴなど複数の主要都市で、大勢がトランプ氏の当選に抗議。「私の大統領じゃない」というスローガンを繰り返した。

ニューヨークでは65人が逮捕され、カリフォルニア州オークランドでは商店の窓ガラスが割られ、機動隊に物が投げつけられた。

シカゴではトランプ氏の所有ビル「トランプ・タワー」の入り口を群衆が塞ぎ、「トランプはノー。(白人至上主義団体)KKKはノー。ファシストのアメリカはノー」と唱えた。

ロサンゼルスでは大人数の抗議集会によって幹線道路が通行止めとなった。

<全米の選挙人団に占める割合を示す地図。人口の少ない州は国の中心部で小さく表示され、人口の多い北東部の州は大きく表示される>

(英語記事 Donald Trump and Barack Obama meet at White House

提供元:http://www.bbc.com/japanese/37946531

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