2024年4月24日(水)

古希バックパッカー海外放浪記

2016年11月27日

 最近はこうして優雅に母娘で個人旅行をしている日本人が非常に多くなった。娘さんが旅学生時代から海外旅行を始め、社会人になってからはお金を貯めて母親を連れて個人旅行をするというパターンである。娘さんは概して多少の英語を話すのでお母さんも安心して任せている様子だ。

夕暮れになると豪華クルーザーが次々と出港してゆく

 バブル経済崩壊後かつての日本人の海外旅行ブームも一段落して、昨今は人数的には圧倒的多数の中国人やそれに次ぐ韓国人に押されて日本人観光客は比較的に目立たない。

 しかし邦人の母娘旅を見かけると日本社会が全体的にはバブル経済期よりも質的に豊かな時代になったと確信する。まず個人旅行ができるということは第一番目に団体旅行より割高となる旅行資金があるということである。そして何度か海外旅行の経験を積んでいるということである。そしてある程度の語学力があり海外への知識があるということである。

 つまり経済力、経験、語学力、知識が不可欠である。加えて母娘旅行を許すという男側の度量というか認識の変化である。親父の了解(黙認?)は重要なポイントで女性の社会進出・女性の財産権(年金、相続など制度変化が大きい)・家族のありかたなど総合的に女性の地位が向上してきた結果であろう。この5点の前提条件が日本社会では充足されるレベルに達したので急速に母娘旅が増えているのではないか。

 こうした観点から考察すると日本は中国・韓国に対してまだまだ先進文化国としてのリードは大きいと自賛しているのであるがどうであろうか。

“アッパー・バラッカ・ガーデン”の駐車場の一夜

 アッパー・バラッカ・ガーデンの空中庭園は残念ながら午後10時で閉門。明るいうちから下見をしておいた庭園脇の駐車場の木陰の芝生の上にテントを設営して10時半に就寝。眼下に街並みが広がり深夜でも駐車場の街灯が隅々まで照らしており監視カメラが作動しているので安全である。

 テント泊の場合は飛び起きて非常時対応できるようにセーター、シャツ、ズボン、靴下を全て着たまま眠る。また念のために非常時に呼子として使用するためサッカーの試合用のホイッスルをポケットに入れておく。


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