世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2016年11月22日

 米ジョージタウン大学客員助教授のAriane Tabatabaiが、10月20日付ニューヨーク・タイムズ紙掲載の論説で、オバマ政権の残された期間中に、米、イランは核合意の基礎を強め、米新政権になっても核合意が継続するよう努めるべきである、と述べています。要旨、次の通りです。

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 米国でどちらの候補が大統領になっても、イランへの圧力を強めるだろう。イランでも来年5月に大統領選挙があり、ロウハニ大統領は保守系の対抗馬から手ごわい挑戦を受けるだろう。
現在でも米・イラン関係は多くの挑戦に直面している。米議会は民間航空機のイランへの売却を防ごうとしており、財務省が制裁の基準をなかなか明確にしないので、多くの企業はイラン市場への参入に躊躇している。

 しかし米・イラン政府間の連絡チャンネルのおかげで、核合意は維持されている。ケリー国務長官とザリフ外務大臣の関係はうまく機能している。

 核合意を守るためには、米・イラン政府間の関係を制度化すべきである。米国務省とイランの外務省の関係は閣僚レベルにとどまらず、あらゆるレベルで強化されるべきである。また米エネルギー省とイランの原子力エネルギー庁、米財務省とイランの中央銀行との関係も進めるべきである。

 そうすれば両国は議論を呼ぶ問題を明らかにし、それが危機になる前に対処することができる。多くの問題は両国の内政に根差したものである。両国はそれぞれの国内圧力を説明すべきで、そうすれば相互理解が深まり、問題を国内的に説明できるだろう。
その結果、両政府は核合意の基礎を強化し、その存続を保証できるだろう。

出典:Ariane Tabatabai,‘How to Ensure the Iran Nuclear Deal Survives the Next President’(New York Times, October 20, 2016)
http://www.nytimes.com/2016/10/20/opinion/how-to-ensure-the-iran-nuclear-deal-survives-the-next-president.html

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