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2016年11月22日

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ドイツ西部のブッパータール市でシャリア(イスラム法)の違反行為を自主的に取り締まっていたイスラム教徒の集団をめぐり、同市の地裁は21日、被告7人に無罪判決を下した。

集団は2014年に「シャリア・ポリス」と書かれたオレンジ色のベストを着て市内を巡回し、抗議の声が上がった。

集団は地域住民らにギャンブルや飲酒、音楽を聴くのをやめるよう要求していた。リーダーを務めるスベン・ラウ氏は当地ではよく知られたイスラム教の説教師で、今回の判決とは別に、シリアで戦うテロリスト集団を支援した容疑がかけられている。

ドイツのイスラム教徒中央協議会は、ユーチューブに投稿された巡回の様子を撮影した動画を批判し、集団の行為は「イスラム教徒に有害」だと述べた。

ブッパータール地裁の広報官は、判決理由について、被告らの着用していた制服が「軍服を思わせ、威圧的である」場合にのみ有罪になる、と説明した。ドイツは戦前のナチスなどを想定して、一定の街頭での行為を禁止している。

判決では、集団を見た人が「独身者のパーティー」だと思ったと証言したことなどを挙げ、着ていたベストは威圧的ではなかったと判断した。

判決に先立っては地裁が昨年、無罪判決を出した後に、上訴を受けた上級裁判所が差し戻したため、審理が進められていた。

今回の判決について、上訴は可能。

超保守派のイスラム教徒男性らがシャリア法の違反を取り締まる巡回行為は、ロンドンやコペンハーゲン、ハンブルクなど欧州の複数都市で見られている。

(英語記事 German court acquits 'Sharia Police' in Wuppertal

提供元:http://www.bbc.com/japanese/38060713

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