BBC News

2016年11月28日

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ドナルド・トランプ米次期大統領は27日、米大統領選で「数百万人」が違法に投票したとツイートした。開票が進み、民主党候補だったヒラリー・クリントン氏の得票数が自分を上回っていることを念頭に、「違法に投票した数百万人を差し引けば」、大統領を決める選挙人の数だけでなく一般投票の得票数でも自分が勝っていると主張している。ただし、この主張を裏付ける論拠は示していない。

トランプ氏はツイッターで、「選挙人団を地すべり的に圧勝したのに加えて、違法に投票した数百万人を差し引けば、一般投票も自分が勝った」と書いた。

トランプ氏のこのツイートに先立ち、僅差でトランプ氏が勝ったウィスコンシン州での票再集計を「緑の党」のジル・スタイン候補が正式に求めたことについて、クリントン陣営はこの要請を支持すると表明していた。

クリントン氏は全体の得票数で、200万票以上、トランプ氏を上回っている。しかし、米大統領を直接選ぶのは各州に割り当てられた選挙人で、トランプ氏は必要な過半数の270人を獲得している。儀礼的に大統領を決める選挙人団の投票は、12月19日。

トランプ氏は最初のツイートに続けて立て続けに、「選挙人団でなくいわゆる一般投票を勝つ方が、自分にとってはよほど簡単だった。回った15州ではなく、3~4州で選挙運動すればそれで済んだのだから」、「もっと簡単に圧倒的に勝ったはずだ(でも小さい州は忘れられてしまう!)」などとツイートした。

トランプ氏はさらに、クリントン氏が勝ったバージニア、ニューハンプシャー、カリフォルニアの各州で「深刻な不正投票」があったのに米メディアは報じていないと主張した。

27日にはこれに先立ち、トランプ氏はクリントン氏に「もう負けは認めた」はずだと指摘。また投票日前の討論会で、トランプ氏が結果を受け入れないかもしれないと発言したことをクリントン氏が批判した際の発言をツイートするなどした。

「緑の党」から大統領選に出馬したスタイン氏は、ミシガン州とペンシルベニア州でも「統計的な異常」があったと、再集計を求めている。スタイン氏は、電子投票の結果がトランプ氏に有利にハッキングされた事実はないことを、確認するのが目的だと説明している。

米政府は選挙前、民主党本部のハッキングの背後にはロシア政府関係者がいると批判したが、ロシア政府はこれを否定している。

再集計が実施されても、大統領選の結果が覆るには、ウィスコンシン、ミシガン、ペンシルベニアの3州すべてで、クリントン氏が勝ったことが証明されなくてはならない。この可能性はないに等しいと専門家たちはみている。

クリントン陣営のマーク・イライアス法律顧問は、大統領選の結果が不正に改ざんされたと結論できるような証拠はないと指摘した上で、「ヒラリー・クリントンに投票した6400万人以上の米国人に対して、正確な投票数の報告を確実にするための現在の手続きに参加する義務が、私たちにはある」と表明した。

(英語記事 Trump claims millions voted illegally in presidential poll

提供元:http://www.bbc.com/japanese/38126915

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