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2016年12月2日

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タイのワチラロンコン皇太子(64)が1日、国民に長く敬愛されたプミポン前国王の後継として、新国王に即位した。

国会にあたる国民立法議会が即位を要請したのに応えて、皇太子はテレビ中継された即位式で正式に新国王となった。

1946年に即位しプミポン前国王は、在位期間が世界最長の存命の国家元首だったが、10月13日に死去した。

前国王は政治不安が続くタイに、安定を与える支柱のような存在と広くみられていた。

ワチラロンコン皇太子は父王死去の翌日に即位するものと思われていたが、プラユット暫定首相によると、皇太子は追悼のため正式な即位はしばし遅らせたいという意向で、死後50日後の即位となった。

新国王ラマ10世はチャクリ王朝の第10代国王。即位に当たり「国王陛下のご意向を実現し、すべてのタイ国民の利益のために、(即位の要請を)受諾する」と中継された式典で表明した。

クーデター後の軍事独裁体制下にあるタイは、民政復帰や政治対立の解消など重要課題を抱える。新国王の果たす役割に国民は強い関心を寄せている。

プラユット暫定首相は、新国王が国の「心と魂」になると期待を示した。

1972年に皇太子となった新国王は、海外で過ごすことが多く、父王ほどには国民に慕われていない。

プミポン前国王の死後、元首相のプレム枢密院議長(96)が摂政を務めていた。新国王の即位によって、国内に安定が戻ることが期待されている。

王家に対する不敬罪のあるタイでは、王家の役割に関するメディアの論評が法律で禁止されている。海外メディアも例外ではない。

こうしたことから、ほとんどの一般市民は新国王の人柄や暮らしぶりなどについて多くを知らされていない。

激しい政治対立の続くタイでは、国王が伝統的に指導的な役割を担う存在として崇められているだけに、新国王は数年前から、国民に好印象を与えるよう努めてきた。

戴冠式は、来年に予定されるプミポン前国王の火葬を待って行われる。

(英語記事 Thai Crown Prince Maha Vajiralongkorn proclaimed king

提供元:http://www.bbc.com/japanese/38178583

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