2024年4月20日(土)

古希バックパッカー海外放浪記

2017年1月8日

 私は平素から氏素性の分からない外国人と関わらないように注意している。差別主義者という非難を覚悟で申し上げるが、特にアフリカ系やインド系などの貧困層に属すると思われるような人間が周囲にいる場合は高度警戒モードをとる。大きな貧富の格差社会に生きていれば多少の犠牲を払ってでも金銭を手に入れたいと考える人間がいるからだ。

アグリジェントの大聖堂の内部の柱廊

 アフリカ系の若者が至近距離で夜通し騒いでいるなかで眠れるわけがない。午前1時くらいに一人が帰ったと思って少し気が楽になったが、10分もしないで誰かを連れて戻って来た。時折何かを蹴ったり投げたりしている。そのうちにテントを攻撃してこないかと身を固くして物音に神経を集中する。

アグリジェントの大聖堂の祭壇

 ゲラゲラと笑っては大声で叫んだり歌いながら手拍子をしている。月が雲に隠れると暗闇となり連中の様子が見えない。アラブ系の言語であろうがいずれにせよ意味不明であり、何が目的で集まっているのか全く意図が掴めない。雨でも降ってくれば解散するのであろうが残念ながら空気は乾燥している。

 午前二時半に数人が帰って行った。残り4人は何か大声で言い合っているようだ。喧嘩しているように聞こえるが何か議論しているようでもある。いずれにせよ全く立ち去る気配がない。何度腕時計を見ても時計の針が止まったように時間は進まない。

 欧州で難民受け入れ拒否の運動が広がっているが地元民の心情が痛いほど理解できた。何をしでかすか分からない屈強のアフリカ人やアラブ人が街中に溢れていれば不気味で不快であろうし市民生活の根幹である安全が脅かされていると感じるであろう。


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