今月の旅指南

2016年12月23日

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狩野直美 (かのう・なおみ)

東京生まれ。フリーライター。旅行業界誌の記者・編集者を経て、1994年からフリーランスに。主に海外旅行関連誌、ウェブマガジン等に記事を執筆中。

 奈良時代、平城京の守護と国民の繁栄祈願のために創建された春日大社。以来、約20年に1度、社殿の建て替えや修繕を行う「式年造替(しきねんぞうたい)」が挙行されており、平成28年11月に、第60回式年造替の正遷宮(本殿遷座祭)が終了したばかり。この節目に、春日大社に伝わる古神宝や名品をかつてない規模で公開する展覧会が、東京国立博物館で開催される。

《春日権現験記絵》(春日本)巻第十二(部分) 
江戸時代・文化4年(1807) 
春日大社蔵 *通期展示(場面替えあり)

 会場は、「神鹿(しんろく)の杜(もり)」「平安の正倉院」「春日信仰をめぐる美的世界」「奉納された武具」「神々に捧げる芸能」「春日大社の式年造替」の6つの章で構成。それぞれのテーマに沿って、春日大社の至宝を鑑賞できる。

 建甕槌命(たけみかづちのみこと)が鹿に乗り春日の地に降臨したという、春日大社の草創にまつわる絵画作品「鹿島立神影図(かしまだちしんえいず)」をはじめ、神々の調度品として奉納された、平安時代漆芸品の最高傑作「蒔絵箏(まきえのこと)」(国宝)、春日の神々の霊験を描いた絵巻「春日権現験記絵(かすがごんげんげんきえ)」など、見どころは尽きない。

 数ある名品の中で目を引くのが、伝源義経奉納の「赤糸威大鎧(あかいとおどしおおよろい)(竹虎雀飾)」(国宝)に代表される豪華な装飾の甲冑や刀剣などの武具。人々の祈りを込めた奉納品や、最高峰の技術を伝える神宝を通して、春日大社の千余年の信仰の歴史に思いを巡らせてみたい。

●特別展 春日大社 千年の至宝
 <開催日>2017年1月17日~3月12日 *会期中、展示替えあり
 <開催場所>東京都台東区・東京国立博物館 平成館(山手線上野駅下車)
 <問>☎03(5777)8600
  URL:http://www.tnm.jp/
       
http://kasuga2017.jp/

*情報は2016年11月現在のものです。料金・時間・休館日などの詳細は、お出かけの際、現地にお確かめください

  
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◆「ひととき」2017年1月号より

 

 

 

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